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ビーロット Research Memo(1):国内外の富裕層に再生不動産を提供

発行済 2016-09-26 07:48
更新済 2016-09-26 08:00
ビーロット Research Memo(1):国内外の富裕層に再生不動産を提供
ビーロット {{|0:}} は、不動産投資・開発を手掛ける新興ベンチャー企業である。
投資したオフィスビルや一棟マンションの価値を高め不動産再生を行い、国内外の投資家や富裕層向けに売却する事業を主体とする。
関東圏だけでなく北海道圏や九州圏、更にはシンガポールに拠点展開し、ホテルや介護施設、保育所の難易度が高い用途にも取り組み、不動産のプロフェッショナルとしてワンストップサービスを行える多様性が同社の特徴となっている。
設立から6年2ヶ月の2014年12月にはスピード上場(東証マザーズ) を果たし、財務基盤の強化にも取り組んでいる。
2016年4月には、新築分譲住宅の販売代理を得意とする(株) ライフステージ(本社:大阪市)を子会社化し、7月には大阪支社を開設し関西圏ビジネスへの本格進出も果たした。


足元の業績は、躍動感をもって拡大している。
2016年12月期第2四半期の売上高は4,191 百万円(前年同期比29.6%増)、営業利益513百万円(同54.4%増)、経常利益392百万円(同44.1%増)、四半期純利益272百万円(同57.8%増)となり、大幅な増収増益となった。
売上面では、主力の不動産投資開発事業において順調に売却をこなし、利益面では、仲介手数料などのフィー収入を生み出す不動産コンサルティング事業、長期安定的に賃貸収入を得る不動産マネジメント事業が躍進し増益となった。
通期予想に対する進捗率でも、当期純利益ベースで56.6%(2016年12月期第2四半期)と順調だ。
販売用不動産及び仕掛販売用不動産の残高は7,881百万円(2015年12月期末比1,811百万円増)と、仕入れも十分であり、6期連続の増収増益となる通期予想の達成に懸念は見られず、下半期の業績にも期待できる。


中期の成長戦略では、インバウンド需要に対して宿泊施設商品化およびインバウンド投資を行う海外投資家開拓に取り組む。
今後、2016年12月「the kamui niseko(北海道・ニセコ、ホテルコンド※)」、2017年2月「ナインアワーズ北新宿(東京・新大久保、カプセルホテル)」、2017年7月「京都清水五条ホステル(清水寺、世界文化遺産付近)などが続々竣工を迎える予定で、海外投資家への売却も視野にビジネスのグローバル展開を急ピッチで進めている。
競合他社がホテルオペレーション事業へ進出する状況だが、同社は、運営については専門家へ外部委託し、協力会社のラインナップを増やし続けている。
協力会社から不動産情報が持ち込まれることもあり、自社の強みである「ネットワーク」「企画力」「専門性」を更に深め、今後も差別化を図っていく方針だ。


※ホテルコンドとはホテル+コンドミニアムの造語で、オーナーが一室を購入し、自分が使わないときはホテルとして一般客に貸し出し、その宿泊料をオーナーと管理会社でシェアするという仕組み。


また、同社初となるM&Aを行い、2016年4月ライフステージ(本社大阪市淀川区、従業員94名)の全株式を取得した。
ライフステージは関西圏を中心に創業から25年、「一般層への販売力」を武器に大手デベロッパーから長期安定的に新築分譲住宅の販売代理を受託し、事業を継続してきた。
ライフステージの2015年6月期通期の売上高は1,501百万円、経常利益は69百万円。
2016年12月期第3四半期より損益連結される。
同社は、これにより連結子会社が3社(AM子会社、海外子会社、販売代理子会社)となり、中古一棟マンション再分譲や大手デベロッパーとのJV事業、海外投資家とのファンド組成などグループで包括的なサービスを提供することが実現可能な体制となった。


ホールディングスカンパニーとしての真骨頂は、正にこれからである。


■Check Point
・2016年12月2Q前期比に対し大幅増収増益、通期予想へも四半期純利益進捗率56.6%と順調
・ニセコのホテルコンドや新宿のカプセルホテルなど、インバウンド関連の開発案件が続々竣工予定
・(株)ライフステージの子会社化とともに関西圏進出。
連結子会社は3社となり包括的サービス目指す。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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