こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。
アイモバイルが10月27日にマザーズに上場します。
アイモバイルは国内最大級のアドネットワーク、インターネット広告サービス事業を柱としている企業です。
アフィリエイト事業、リスティング広告、ディスプレイ広告等の販売代理店事業、スマホ向けアプリの開発提供というコンテンツ事業などのほか、新規事業として動画広告サービスの「maio(マイオ)」、DSP(広告主向けプラットフォーム)事業の「Evory」、ふるさと納税事業の「ふるなび」など、幅広く展開しています。
2017年7月期の業績は、売上高が前期比1.0%増の148.9億円、経常利益が同3.6%増の22.0億円と増収増益の見通しとなっています。
スマートフォン向け広告市場の拡大やふるさと納税のサイトのアクセスの急激な上昇が2期連続の増収増益に貢献している模様。
勢いのある若い企業で高収益体質のため、今後のさらなる成長に期待ができるでしょう。
公募売出金額が79億円と、東証マザーズ上場としては大型のIPO案件と位置づけられ、規模の大きさが少し気になりますが、個人投資家に人気のあるネット広告関連事業を手掛けていることから注目度は高いようです。
IPOで得る資金はM&Aでの事業拡大や、システム投資、成長投資などに充てる予定となっています。
公開価格決定:10/18
申込期間:10/20~10/25
払込期間:10/26
上場予定日:10/27日
仮条件:10/6
ブックビルディング期間:10/11~10/17
申込株数単位:100株以上100株単位
2017年7月期の連結予想EPS:68.55円
想定価格:1,240円
予想PER :18.09倍
アイモバイルのIPOの主幹事はSBI証券です。
主幹事というのはIPOする企業の公開準備指導や公開審査、株式の引受・販売を行なう証券会社のことです。
IPO株は人気が高く、IPOを買えるかどうか抽選で決まることが多いですよね。
IPOの当選確率を上げるためには、まずは主幹事となる証券会社で申し込みをすることが有用です。
SBI証券は最近主幹事のIPO案件が増えており、個人投資家の当選確率が上がる傾向にあります。
SBI証券では個人客へのIPOの配分予定数量の70%は申込口数ベースでの抽選となっており、資金量があるとその分、当選する確率が高くなります。
一方で、残りの30%は抽選結果で落選した申込の中から、これまでのIPOの申し込みに漏れた場合に貯まるIPOチャレンジポイント数の多い順番に配分されます。
地道にIPOチャレンジポイントを貯めていけば数年に一度はS級IPOに当選する可能性があるのが大きなメリットです。
ただ、今回はSBI証券で多くの個人投資家に当選チャンスがあるため、初値の上昇利益を狙った売り圧力も想定される点には注意が必要でしょう。
三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコリサーチレポーター三井智映子