■NY株式:ダウは23ドル高、堅調な経済指標を好感
NYダウ ナスダック
終値 :19121.60 終値 :5379.92
前日比:+23.70 前日比:+11.10
始値 :19064.07 始値 :5370.98
高値 :19144.40 高値 :5403.86
安値 :19062.22 安値 :5360.56
29日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は23.70ドル高の19121.60、ナスダックは11.11ポイント高の5379.92で取引を終了した。
7-9月期GDP改定値が速報値から上方修正され買いが先行。
イランが石油減産に難色を示しているほか、サウジアラビアも減産合意の破棄を示唆しており、明日のOPEC(石油輸出国機構)総会での減産合意が難しいとの見方が広がった。
原油相場の下落に伴い、上げ幅を縮小する場面もあったが、11月消費者信頼感指数が予想を上振れたことが好感され、堅調推移となった。
セクター別では、メディアやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。
宝飾品のティファニー(TIF)は決算内容が好感され、上昇。
医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は来年度の業績見通しが予想を上回り、堅調推移。
製薬のファイザー(PFE)はバークレイズによる投資判断引き上げを受け、買われた。
一方で、原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移となった。
携帯端末のアップル(AAPL)は、UBSのアナリストが足元のiPhone売上見通しの下振れリスクを指摘したことで売られた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル伸び悩み、原油安が嫌気される
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円34銭まで上昇後、112円27銭まで反落し、112円38銭で引けた。
米7-9月期国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたほか、米11月消費者信頼感指数が9年ぶりの高水準に達したことを好感して一時ドル買いが加速した。
しかし、石油輸出国機構(OPEC)総会で減産が正式決定されるとの期待が後退し、リスク回避の円買いが再燃。
ユーロ・ドルは、1.0565ドルから1.0654ドルまで上昇し、1.0650ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)が、イタリア国民投票後に市場が混乱した場合「一時的にイタリア債を購入する準備がある」との方針を示したことでユーロ売りが一服。
ユーロ・円は、119円48銭から119円98銭まで上昇した。
株式相場の回復に連れてリスク回避の円買いは後退した。
ポンド・ドルは、1.2457ドルから1.2526ドルへ上昇した。
ドル・スイスは、1.0177フランまで上昇後、1.0111フランへ反落した。
■NY原油:大幅反落で45.23ドル、加盟国の足並みそろわず一時45ドル割れ
NY原油は大幅反落(NYMEX原油1月限終値:45.23↓1.85)。
高値は23時38分の45.63ドル、安値は1時19分の44.82ドル。
ウィーンで開催される石油輸出国機構(OPEC)での総会において、加盟国のインドネシアは減産に消極的との報道が伝わった。
減産合意の枠組み成立に対する不透明感から、節目の45ドルを割り込む場面も見られた。
日足チャートでは、200日移動平均線(44.3ドル水準)がサポートラインとして意識されるか注目。
総会内容は日本時間1日早朝に伝わるとの公算だが、上下に大きく振れる展開となろう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 20.29ドル -0.01ドル(-0.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.60ドル +0.16ドル(+0.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)211.75ドル +2.05ドル(+0.98%)
インテル(INTC) 35.31ドル -0.20ドル(-0.56%)
アップル(AAPL) 111.46ドル -0.11ドル(-0.10%)
アルファベット(GOOG) 789.44ドル +3.65ドル(+0.46%)
フェイスブック(FB) 120.87ドル +0.46ドル(+0.38%)
キャタピラー(CAT) 94.04ドル -0.86ドル(-0.91%)
アルコア(AA) 29.73ドル -1.13ドル(-3.66%)
ウォルマート(WMT) 71.37ドル +0.18ドル(+0.25%)
スプリント(S) 8.00ドル +0.14ドル(+1.78%)