米労働省が発表する2月雇用統計は、米国の労働市場が最大雇用の水準にあることを再確認し、3月の利上げを後押しする結果になると期待されている。
週次新規失業保険申請件数は44年ぶり低水準で推移するなど、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが指摘しているように、賃金の伸びが遅く引き続きスラックが存続しているものの、労働市場はFRBの目標である最大雇用水準に達したか、または、さらに近づいていることは確か。
米国労働省が発表する雇用統計と最も相関関係が強いとされる先行指標、民間部門の雇用者数をあらわすADP全米雇用統計の最新2月分は前月比+29.8万人と、伸びは鈍化予想に反して1月+26.1万人から拡大、2014年4月以降ほぼ3年ぶりの大幅なものとなった。
生産セクターの雇用の伸びが過去最大ペースに達したことが全体指数を押し上げた。
生産業の雇用は+10.6万人、建設業は+6.6万人。
製造業や建設の雇用に加えて、炭鉱、燃料セクターの雇用の増加も目立った。
通常に比べ暖冬であったことに加えて、景気押し上げを最優先課題として掲げているトランプ政権は特に製造業や炭鉱の再編を公約しており、業者が自信を強め、雇用ペースを加速させている。
トランプエフェクトが奏功している新たな証拠となった。
ADP雇用報告の統計を作成しているムーディーズアナリティックのチーフエコノミストは求人件数が過去最高水準となっている一方で、雇用削減が過去最低水準にあり雇用市場を支えていると指摘。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月ISM製造業指数での雇用は54.2と、1月56.1から1.9ポイント低下したものの6ヶ月連続で50を上回った。
50は活動の拡大と縮小の境目となる。
地区連銀の製造業指数でも雇用の改善が目立った。
NY連銀製造業景況指数の雇用(現状)は2.0と、昨年5月来で初めてのプラスに転じた。
米国経済の7割を消費が占めるため注目されるISM非製造業指数の雇用は55.2と、1月54.7から上昇。
36ヶ月連続で50を上回った。
市場エコノミストは失業率が4.7%と1月の4.8%から低下し、10年ぶりの低水準を維持、非農業部門雇用者数は前月比+205万人と、1月+22.76万人から伸びが鈍化するものの20万人台を維持すると見ている。
■2月雇用統計の先行指標
・米ADP全米雇用報告:前月比+29.8万人(予想:+18.7万人、1月:+26.1万人←+24.6万人)
・米ISM製造業指数雇用:54.2(1月56.1)
・米ISM非製造業指数雇用:55.2(1月54.7)
・NY連銀製造業景況指数
雇用(現状):2.0(1月-1.7)
週平均就業時間:4.1(1月−4.2 )
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):+11.1(1月+12.8(12月+3.6、6ヶ月平均+2.4)
週平均就業時間:+13.6(1月+6.8、6か月平均+3.4)
6か月先
雇用:28.5(1月38.6、6か月平均25.5)
週平均就業時間:19.9(1月22.5、6か月平均15.8)
・リッチモンド連銀製造業景況指数
雇用(現状):10(1月8)
週平均就業時間:16(1月5)
賃金::15(1月11)
6か月先
雇用:23(1月27)
週平均就業時間:11(1月10)
賃金:30(1月31)
・消費者信頼感指数
雇用(現状)
十分:26.2(1月27.1、前年同月22.8)
不十分:53.5(1月51.8、53.6)
困難:20.3(1月21.1、23.6)
雇用(6か月先予想)
増加:20.4(1月19.7、前年同月12.2)
減少:13.6(1月14.4、前年同月17.7)
不変:66.0(1月65.9、前年同月70.1)
所得(6か月先予想)
増加:18.3(1月18.1、前年同月17.7)
減少:8.2(1月9.4、前年同月11.6)
不変:73.5(1月72.5、前年同月70.7)
・失業保険申請件数
件数 前週比 4週平均 継続受給者数
02/25/17 223,000 -19,000 234,250 n/a
02/18/17 242,000 4,000 240,500 2,066,000
02/11/17 238,000 4,000 245,000 2,063,000
02/04/17 234,000 -14,000 244,750 2,077,000
01/28/17 248,000 -12,000 248,500 2,079,000
01/21/17 260,000 23,000 245,750 2,063,000
01/14/17 237,000 -12,000 247,500 2,103,000
01/07/17 249,000 12,000 257,000 2,059,000
■市場予想
失業率:4.7%(1月4.8%)
非農業部門雇用者数:前月比+19.7万人(1月+22.7万人)
民間部門雇用者数:前月比+19.5万人(1月+23.7万人)
平均時給:前月比予想+0.3%(12月+0.1%)
週次新規失業保険申請件数は44年ぶり低水準で推移するなど、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが指摘しているように、賃金の伸びが遅く引き続きスラックが存続しているものの、労働市場はFRBの目標である最大雇用水準に達したか、または、さらに近づいていることは確か。
米国労働省が発表する雇用統計と最も相関関係が強いとされる先行指標、民間部門の雇用者数をあらわすADP全米雇用統計の最新2月分は前月比+29.8万人と、伸びは鈍化予想に反して1月+26.1万人から拡大、2014年4月以降ほぼ3年ぶりの大幅なものとなった。
生産セクターの雇用の伸びが過去最大ペースに達したことが全体指数を押し上げた。
生産業の雇用は+10.6万人、建設業は+6.6万人。
製造業や建設の雇用に加えて、炭鉱、燃料セクターの雇用の増加も目立った。
通常に比べ暖冬であったことに加えて、景気押し上げを最優先課題として掲げているトランプ政権は特に製造業や炭鉱の再編を公約しており、業者が自信を強め、雇用ペースを加速させている。
トランプエフェクトが奏功している新たな証拠となった。
ADP雇用報告の統計を作成しているムーディーズアナリティックのチーフエコノミストは求人件数が過去最高水準となっている一方で、雇用削減が過去最低水準にあり雇用市場を支えていると指摘。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月ISM製造業指数での雇用は54.2と、1月56.1から1.9ポイント低下したものの6ヶ月連続で50を上回った。
50は活動の拡大と縮小の境目となる。
地区連銀の製造業指数でも雇用の改善が目立った。
NY連銀製造業景況指数の雇用(現状)は2.0と、昨年5月来で初めてのプラスに転じた。
米国経済の7割を消費が占めるため注目されるISM非製造業指数の雇用は55.2と、1月54.7から上昇。
36ヶ月連続で50を上回った。
市場エコノミストは失業率が4.7%と1月の4.8%から低下し、10年ぶりの低水準を維持、非農業部門雇用者数は前月比+205万人と、1月+22.76万人から伸びが鈍化するものの20万人台を維持すると見ている。
■2月雇用統計の先行指標
・米ADP全米雇用報告:前月比+29.8万人(予想:+18.7万人、1月:+26.1万人←+24.6万人)
・米ISM製造業指数雇用:54.2(1月56.1)
・米ISM非製造業指数雇用:55.2(1月54.7)
・NY連銀製造業景況指数
雇用(現状):2.0(1月-1.7)
週平均就業時間:4.1(1月−4.2 )
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):+11.1(1月+12.8(12月+3.6、6ヶ月平均+2.4)
週平均就業時間:+13.6(1月+6.8、6か月平均+3.4)
6か月先
雇用:28.5(1月38.6、6か月平均25.5)
週平均就業時間:19.9(1月22.5、6か月平均15.8)
・リッチモンド連銀製造業景況指数
雇用(現状):10(1月8)
週平均就業時間:16(1月5)
賃金::15(1月11)
6か月先
雇用:23(1月27)
週平均就業時間:11(1月10)
賃金:30(1月31)
・消費者信頼感指数
雇用(現状)
十分:26.2(1月27.1、前年同月22.8)
不十分:53.5(1月51.8、53.6)
困難:20.3(1月21.1、23.6)
雇用(6か月先予想)
増加:20.4(1月19.7、前年同月12.2)
減少:13.6(1月14.4、前年同月17.7)
不変:66.0(1月65.9、前年同月70.1)
所得(6か月先予想)
増加:18.3(1月18.1、前年同月17.7)
減少:8.2(1月9.4、前年同月11.6)
不変:73.5(1月72.5、前年同月70.7)
・失業保険申請件数
件数 前週比 4週平均 継続受給者数
02/25/17 223,000 -19,000 234,250 n/a
02/18/17 242,000 4,000 240,500 2,066,000
02/11/17 238,000 4,000 245,000 2,063,000
02/04/17 234,000 -14,000 244,750 2,077,000
01/28/17 248,000 -12,000 248,500 2,079,000
01/21/17 260,000 23,000 245,750 2,063,000
01/14/17 237,000 -12,000 247,500 2,103,000
01/07/17 249,000 12,000 257,000 2,059,000
■市場予想
失業率:4.7%(1月4.8%)
非農業部門雇用者数:前月比+19.7万人(1月+22.7万人)
民間部門雇用者数:前月比+19.5万人(1月+23.7万人)
平均時給:前月比予想+0.3%(12月+0.1%)