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芙蓉リース Research Memo(3):ファクタリング事業等を展開するアクリーティブを連結化

発行済 2017-06-13 15:02
更新済 2017-06-13 15:33
芙蓉リース Research Memo(3):ファクタリング事業等を展開するアクリーティブを連結化
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■会社概要

2. アクリーティブの連結子会社化
芙蓉総合リース (T:8424)は、2017年1月28日、ドンキホーテホールディングス (T:7532)の子会社であり、主に中小企業向けにファクタリング(売掛債権の買取り)事業等を展開するアクリーティブ (T:8423)を公開買い付けにより連結子会社(議決権保有割合51%)※とした。
同社グループ各社とのクロスセルによるシナジー追求はもちろん、新領域への取り組み強化(FinTech分野への進出も視野)、海外拠点における連携等に狙いがある。
特に、収益性や回転率の高い小口金融(ファクタリングサービス)への参入は、後述のとおり、新中期経営計画におけるフロンティア(新領域)の拡大や資産効率(ROA)の向上を意識した活動の一環と考えられる。


※取得価額は約113億円(のれんは約60億円と推定/20年償却)。
アクリーティブの2017年3月期の連結業績は、売上高が3,450百万円、営業利益が1,704百万円、経常利益が1,739百万円、最終利益が3,088百万円(最終利益には子会社株式の売却益が含まれる)。
財政状態は、総資産が222億円、純資産が102億円となっている。



3. 沿革
同社は、1969 年に富士銀行(現(株) みずほ銀行) や丸紅飯田(株) (現丸紅 (T:8002))を中心とする芙蓉グループ6 社を株主として設立された。


その後、順調に業容を拡大すると、1988年に米国に現地法人を設立。
1999年には航空機リースのメッカであるアイルランド(ダブリン)に現地法人を設立した。
最近、各社が注力している航空機ビジネスへの参入は比較的早いほうであり、レバレッジドリース(投資家募集型の航空機リース)などの実績やノウハウも積み上げてきた。


また、1987年に横河電機 (T:6841)との合弁により横河レンタ・リース(株)(計測器で高いシェア)を設立、1999 年にはニチイ学館 (T:9792)との合弁にて(株)日本信用リース(医療機器・設備や福祉用具で高いシェア)を設立するなど、他社との連携にも取り組んできた。


同社にとって大きなターニングポイントとなったのは、2004 年12 月の東証1 部上場と2008 年4 月のシャープファイナンスの連結子会社化(株式の65%を取得)である。
特に、シャープファイナンスは収益性の高いリテール(ベンダーリース)分野で高いシェアを誇っており、事業領域の拡張と規模拡大の両面で同社の業績に大きく貢献してきたと言える。


また、2014年6月には英国の航空機関連サービス会社ALM 2010 Limited (Fuyo Aviation Capital Europe Limeted に商号変更) を連結子会社化(全株式の取得) し、航空機ビジネスの拡大に向けて推進体制の強化も図っている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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