■業績動向
1. 2017年3月期の業績概要
カドカワ (T:9468)の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.4%増の205,717百万円、営業利益が同7.7%減の8,419百万円、経常利益が同27.3%減の7,407百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.8%減の5,767百万円と増収減益決算となった。
売上高は、Webサービス事業やその他事業が減収となったものの、電子書籍・雑誌の成長継続並びにメディアミックス作品の好調により出版事業が前期比7.4%増となったことにより増収となった。
営業利益は、出版事業が前期比32.8%増益と大幅増益となったが、Webサービス事業や映像・ゲーム事業、その他事業の減益をカバーするまでには至らず、全体では減益となっている。
また、経常利益の減益率が大きくなっているが、これは営業外に計上する持分法投資損益が前期675百万円の利益から当期は535百万円の損失となったこと、寄付金が前期比597百万円増加したことなどが主因となっている。
ただ、期初会社計画や2016年11月に上方修正した計画からは売上高、利益ともに上回って着地した。
11月修正計画からの上振れ要因は、出版事業が下期も好調に推移したことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
1. 2017年3月期の業績概要
カドカワ (T:9468)の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.4%増の205,717百万円、営業利益が同7.7%減の8,419百万円、経常利益が同27.3%減の7,407百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.8%減の5,767百万円と増収減益決算となった。
売上高は、Webサービス事業やその他事業が減収となったものの、電子書籍・雑誌の成長継続並びにメディアミックス作品の好調により出版事業が前期比7.4%増となったことにより増収となった。
営業利益は、出版事業が前期比32.8%増益と大幅増益となったが、Webサービス事業や映像・ゲーム事業、その他事業の減益をカバーするまでには至らず、全体では減益となっている。
また、経常利益の減益率が大きくなっているが、これは営業外に計上する持分法投資損益が前期675百万円の利益から当期は535百万円の損失となったこと、寄付金が前期比597百万円増加したことなどが主因となっている。
ただ、期初会社計画や2016年11月に上方修正した計画からは売上高、利益ともに上回って着地した。
11月修正計画からの上振れ要因は、出版事業が下期も好調に推移したことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)