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買い先行後はこう着感が強まる展開か

発行済 2018-01-15 08:30
更新済 2018-01-15 08:33
買い先行後はこう着感が強まる展開か
 15日の日本株市場は、買い先行の展開となろうが、その後次第にこう着感が強まりそうである。
12日の米国市場は大手行決算で税制改革による企業業績の押し上げ効果が再認識され、終日堅調推移となった。
主要株価指数は連日の過去最高値更新。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の23820円となった。
朝方はこれにサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。


 ただし、米国市場が祝日で休場となることから海外勢のフローは限られるとみられ、こう着感が強まりやすいだろう。
また、今週はシティグループ、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックス、モルガン・スタンレーが決算を発表する。
米金融機関の決算が金融セクターへの物色に波及する展開が期待され、これを見極めたいところでもある。


 先週の日経平均は調整となったが、大発会の急騰に対する反動といったレベルである。

小幅な調整ではあるが、一部のテクニカルシグナルでは過熱感が和らぐ格好であり、心理的には23500-24000円処でのもち合いレンジが意識されよう。
米国では金融機関の決算のほか、17日にはアルニウム生産最大手のアルコアの決算が予定されている。
翌週にはキャタピラーやハイテク企業の決算が控えており、金融セクターや中国関連への物色から広がりが意識されそうである。


 その他、日経平均の高値もち合いが継続するなか、個人主体の資金はマザーズやJASDAQといった新興市場にシフトしやすい面もある。
次世代電池や働き方改革、省力化投資、仮想通貨といったテーマ株物色も引き続き健在である。
押し目買い意欲の強さも窺える中、好循環物色が続こう。

(村瀬智一)

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