トランプ大統領が来週にも中国からの輸入品に2000億ドルの関税を課すことを検討しているという報道を受けて、午前中のアジア市場は下落。一方で、8月に予想以上に上昇した中国のPMIも注目された。
ブルームバーグは、トランプ大統領が中国への関税を公聴会が終了次第、来週にも発動したいと望んでいると報じた。8月に米国と中国は相互に160億ドル分、7月には340億ドル分の関税を発動しあっていた。
中国の 上海株価総合指数と{942630 | 深セン株価総合指数}はそれぞれ午前11時51分時点で0.47%と1.05%下落。香港の ハンセン指数も1.3%下落している。
Tencent Holdings Ltd(香港: 0700)の株式は、中国の規制当局が新しいオンラインゲームの数とタイトル総数を制限しようとしているという報道があり、5%も下がった。
一方、公式の中国製造業PMIが51.3に上昇し、8月の製造業部門の成長が予想外に伸びたことが分かった。アナリストらは、7月の51.2から51.0に下落すると予想していた。PMIの数値は50を超える数値が拡大を示し、下の数値は縮小を示す。
今回の公式PMIは大型の国有企業に焦点を当てているが、月曜日に予定されている民間製造業のPMIは、中小企業に重点を置いている。
その他の地域では、日本の日経225は0.16%下落。7月の失業率は6月の2.4%から2.5%に上昇した。
韓国銀行が6回連続で政策金利を1.5%から変更しなかったことで、韓国のコスピは2306.3でほとんど変化しなかった。
DBSのエコノミストMa Tieying氏は、「成長の減速懸念は資本流出の懸念を上回り、この会合で韓国銀行は利上げをあきらめる」と金利決定前に述べた。また、「トルコの危機は新興市場を圧迫していたが、韓国の比較的強い経済によって、依然としてウォンは良いパフォーマンスになっている」とも述べた。