このコンテンツは、マイネット (T:3928)の2018年12月期第2四半期(2018年4-6月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。
なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。
8本に分けたコンテンツの1本目です。
皆さんおはようございます。
本日はお盆の真っ只中で大変お暑い中にこの場にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
本日はマイネットの第2四半期の決算説明会です。
今回の決算説明会は今年3月に当社に起こりました不正アクセスのインシデントからの復帰、回復ということを皆様にご報告できる場となりました。
多くの皆様にご迷惑やご心配をおかけいたしました。
あとになったから言えるのですが、本当にある意味会社としては、経営危機といえるものであったと思っています。
今現在36タイトルを運営しているのですが36タイトルのうちの3分の1にあたる13のタイトルが操業停止いたしました。
車のメーカーさんに例えましたら、その3分の1の工場と流通のラインがすべて停止するというような事態が起きてしまったわけなんですね。
これが起きたことそのものは、もちろん我々が強く反省するところであり、抜本的な対策を打っているところです。
ただ今回とてもうれしかった事として、周りの皆様に支えていただきながら、この3分の1が操業停止している状態にあっても、3分の2の残るチームが全くめげることなく崩れることなく、盤石の体制でユーザーさんにバリューを出し、しっかり収益をあげ続けるということができていました。
これが本当にマイネットという会社の組織力を証明、お示しすることができたことをとてもうれしく感じております。
私は代表をさせていただいておりますけれども、もちろん日々ユーザーさんにバリューをご提供して、収益をあげる活動を行っているのはメンバー一人一人です。
そのメンバー一人一人がしっかりユーザーさんの方を向いて仕事をする。
ユーザーさんにバリューを出すことによって、しっかり収益還元していくというところを危機の中においても、しっかり実現してくれたということをすごくうれしく感じております。
そのようなものが本日ご紹介できる内容になっております。
その上で、前回の決算では操業停止になってしまった3分の1のタイトルたちが、かなり厳しい状態にあるということから、一度大きな減損を出させていただきました。
このこと自体が、株主の皆様の株主価値の毀損を起こしてしまったということで、強く反省しているところでございます。
そこに対して、しっかり1年間、まず少なくとも自分の役員報酬を無報酬にして、建て直しに向かっていくということをお示ししたところでしたが、その3分の1のインシデント対象タイトルが3月を底にして4月、5月、6月と右肩上がりに想定以上の復帰をすることができました。
結果として、第2四半期にあれだけの大きなインシデントがあったにもかかわらず、再度しっかりとEBITDAで黒字、しかもそれがどんどん右肩に上がっていく状態というのをつくれているというところが、今回皆様にお示しできる内容の一番ハイライトのところになっております。
当社の盤石のビジネスモデルと組織体制、そしてこのインシデントからしっかり復活することができましたことを、皆さんにこれからの時間でお伝えして参りたいと思います。
では順に参りたいと思います。
まずハイライトが2枚ございます。
一つ目が経営についてのハイライトです。
一つ目「業績」。
不正アクセスのインシデントがございました。
正直申しまして第2四半期のこの期間自体もかなりインシデント対象タイトルはへこんでいます。
しかしながら、インシデント対象タイトルが復活中というプロセスの中にあるにもかかわらず、業績としては、四半期で過去最高の売上高を計上することができました。
先ほど申し上げました回復や、ビジネスモデルとしての盤石性というものをお示しすることができた結果かなと思っております。
また営業利益に関しましても、5月11日にお示しておりました市場の皆様へのお約束に対して、営業利益で大幅にプラス、下限値に対して2.4億円のプラス、上限値に対しても1億円のプラスというのを作ることができまして、今回上期計画を大幅に上振れし、通期計画も上方修正を発表させていただいてる状態でございます。
二つ目に「財務」の面です。
こちらもやはり先ほど組織力というように申し上げましたところの一番の基盤にございます。
今回、事業をしっかりと回復させて、ユーザーの皆様、社会の皆様に我々の提供できる価値を戻すことができたのは、財務体制が磐石だったからでございます。
本日もたくさんの金融機関の皆様に、お越しいただいています。
金融機関の皆様が当社に起きたインシデントの中身をしっかりとご覧いただいて、これはしっかりと先々においても回復できるものだというふうにご判断をいただき、これまでと変わらぬ信頼関係のもとで、お付き合いを続けていただけていること。
このことが、当社が本日まず回復しましたと宣言できるところであったり、ここから先、当社マイネットという事業体が社会価値を生み続けることのできる一番の基盤を作っていただくことにつながりました。
金融機関の皆様には、改めて御礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます。
その中で財務としましては自己資本比率、現在は47.8%と盤石の値となっております。
当社はご案内のとおり、ゲームタイトルを先に買取します。
すなわち先にキャッシュアウトをして、そのあとキャッシュを戻していくという業態を取っております。
一般論で言いますと、自己資本比率も低めになりがちな業態をとっておりますが、現時点で47.8%と、こちらもまた上昇のベクトルに入っている状況でございます。
これから、改めて攻めの買収活動というのを進めていける事業体質に戻ってくることができております。
インシデント後も金融機関の皆様との関係は変わらず良好に保たせていただいております。