トランプ大統領が貿易に関して楽観的なコメントをしたとの報道を受け、金曜日のダウ平均は上昇したが、週足では下落となった。ダウ平均は0.49%高、 S&P 500は0.22%高、ナスダック指数は0.15%安だった。
米国株式市場は、米国と中国が貿易協定について合意に達することを期待しているとトランプ大統領が述べた後、金曜日に上昇基調になった。しかし、ホワイトハウスはこのコメントの後、CNBCに対し協議についてすぐに合意するということはないと語った。
ロシアが2016年に米国の選挙を混乱させるためにフェイスブックを使用したということが判明した後、それを公表しなかった経緯が分かるニューヨークタイムズの記事が掲載され、フェイスブック(NASDAQ: FB)は3%下落した。
過度の在庫(多くの半導体メーカーにとって業界全体の問題)によるエヌビディア(ナスダック: NVDA)の弱い決算と見通しを受けた半導体株の不振によりテクノロジーセクター全体も悪化した。
競合他社の半導体メーカーであるアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ナスダック: AMD)は4%安。アプライドマテリアルズ(NASDAQ: AMAT)はコンセンサスに沿った四半期決算となり、1%高となった。 フィラデルフィア半導体指数は1%下落で終了した。
幅広いセクターが上昇したが、テクノロジーセクターを中心に週足では下落で終わった。
金曜の石油価格は横ばいだったが、世界的な供給過多の懸念で石油価格は週で6%安だった。
ノードストローム(NYSE: JWN)は、予想を下回る決算の後、14%安となった。第3四半期の小売売上高は2.3%増で、予想の2.4%増を下回った。また、ウィリアムズ・ソノマ(NYSE: WSM)も第3四半期決算を発表したが11%下落。利益は上昇したが、売上高がコンセンサス予想を下回ったのが響いた。
ウォルマート(NYSE: WMT)とメイシーズ(NYSE: M)を含む、他の小売業者の好調な四半期決算が今週あったが、PDR S&P 小売ETF (NYSE:XRT) は週で4.5%下落した。
「米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が、中立金利に達した時点で利上げを停止する可能性があると指摘した後、米国の金利急騰懸念が後退し、株式のセンチメントも改善した」と JPモルガンは顧客へのレポートで述べた。