一時600ドル下落していたダウ平均株価は、終盤に一気に上昇し250ドル以上の上昇をして取引を終えた。 ダウ平均株価は1.14%高、S&P500は0.9%高、 ナスダック総合指数は0.38%高となった。
昨日の米国株式市場は、消費者信頼感指数が弱い結果となったこともあり、途中まで昨日の歴史的上昇の半分を打ち消す下落をしていた。
12月の消費者信頼感指数は、5カ月ぶりの最低水準である128.1まで低下した。Ameriprise Financiall (NYSE:AMP) のチーフマーケットストラテジストであるDavid Joy氏は「消費は経済成長を支えていたが、消費者が少し先行きに懸念を持ち始めたことで消費が鈍化し、それは経済にインパクトを与えるだろう」と述べた。
しかし、前半に大きく下落していた株価は後半に大きく上昇した。この株価上昇の中、債券市場では、リスクを避けていた資金が株式に戻ってきたため、大きく売られた。市場終了の90分前の時点で2.74%前後に落ち込んでいた米国 10年債利回りは2.784%となった。
中でも素材銘柄は強いセクターで、 S&P 500素材指数は1.8%上昇した。フリーポート・マクモラン(NYSE: FCX)は2.6%高、エイブリィ・デニソン(NYSE: AVY)は2.5%高となった。
3M(NYSE: MMM)、IBM(NYSE: IBM)、プロクター・アンド・ギャンブル(NYSE: PG)がダウの上昇を牽引した。
半導体銘柄の上値が重いため、テクノロジーセクターは最も厳しいセクターとなった。RBCがビデオカードの価格設定について懸念を表明した後、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(NASDAQ: AMD)とエヌビディア(NASDAQ: NVDA)は下落した。