アジア時間水曜日午前の取引は、米中間の貿易不均衡の解消に向けて進展があったとの報道を受けて相場は上昇している。
複数メディアによると、米中間の貿易協議は3日目も開催されることが決定され、また中国側がアメリカ産品を購入することについて進展があったと報じている。まだ両国は合意に至っていないが、今月末にも合意に向けた協議が行われる可能性が高いとのことである。
三菱UFJモルガンスタンレー(NYSE:MS)証券の藤戸則弘チーフストラテジストは、「米中貿易協議は期待できる。中国側が米国産天然ガスや大豆などの輸入を増やす可能性は高いが、知的財産権の侵害を防ぐといった構造的な問題を解決するのは困難であろう」と述べている。
ホワイトハウス当局者によると、トランプ大統領は株式市場の回復のために中国との合意を取り付けたいとCNBCは報じている。
「中国との協議は非常に上手くいっている!」とトランプ大統領は火曜日に自身のツイッターで発言した。
米国が2000億ドル相当の中国製品に対し現行の10%から25%へ関税引き上げが発動される3月1日までに合意に取り付けられるよう、米中間の協議は月曜日から始まった。
日本時間水曜日午前11時21分時点での、上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ1.6%、1.8%高となっていた。香港ハンセン指数は2.4%の上昇となった。
一方、日経平均株価は1.2%高で取引されていた。韓国総合指数は1.7%高となった。
オーストラリアASX200指数は0.8%高となった。
水曜日の日経アジアンレビューによると、アップル(Apple) (NASDAQ:AAPL)は今四半期のiPhone XS、XS Max、XRモデルの生産を10%削減すると報じている。
この報道は同社が売上高の下方修正を行った1週間後に報じられた。