2月19日火曜日午前のアジア株式市場は小幅高となった。今週ワシントンで行われる米中貿易協議へ注目が集まっていた。
日本時間午前11時30分時点での、中国上海総合指数は前日比0.2%高、深セン総合指数は小幅推移、香港ハンセン指数は0.2%高となっていた。
劉鶴副首相はムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表と対談を行う予定であると米商務省は火曜日に発言した。
先週北京で行われた貿易協議では合意に至らなかったものの、トランプ米大統領と習近平国家主席はともに、3月1日の休戦期間までに合意に取り付けられるとの期待を含ませ、進展が見られたと発言している。
今週の協議では中国の構造改革問題での打開を目指す。またホワイトハウスの声明によると、両国は中国による米国産品の追加購入についても協議するとみられる。
貿易協議への楽観的な報道によって、世界の株式市場は値を上げているものの、中国政府が米国に対して「中国企業がまっとうに成長していることに圧力をかけ、でたらめな言い訳をしている」と非難していることについてトレーダーは警戒している。
中国外務省のGeng Shuang氏は、米国が「政治的手段」を用いて経済活動に介入しており、「偽善的、非道徳的かつ不当な介入」であると発言した。
昨年以降トランプ政権は、中国のファーウェイが提供する通信を排除するよう、同盟国に対して圧力をかけており、同社の5G市場への参入が脅かされている。
一方で、オーストラリアASX200指数は0.4%高となった。豪健康食品メーカーのブラックモアズ(Blackmores)は下期の業績見通しが予想を下回ると発表し、22%安となった。
日経平均株価は0.1%高、韓国総合指数は2210.4近辺で小動きとなった。