アジア時間2月19日の米ドルは、トレーダーの米中貿易協議への様子見ムードから持ち合いとなったのに対して、金は上昇した。
日本時間午後3時32分時点での、ニューヨーク・マーカンタイル取引所4月限金先物は前日比0.4%高の1オンス当たり1326.75ドルで取引された。
先週の米ドル安により、昨日の金相場は過去約10ヶ月間での最高値である1328ドルをマークした。
ドル安になると金はドルの代替資産としての魅力が増し、他通貨保有者にとってドルで価格が決められた商品は安くなるため、ドル安は通常金価格の上昇をもたらす。
市場では今週控えている米中貿易協議の動向に注目が集まることだろう。両国は3月1日の追加関税発動回避に向けて、合意を取り付けようと必至である。
米商務省は19日の声明において、中国の劉鶴副首相は米国との協議に向けてワシントンを訪問すると発言している。
同氏は米国のムニューシン財務長官やライトハイザー通商代表と会談を行う。
また、投資家は20日発表予定のFOMCの議事要旨発表にも注目している。同要旨からFRBの今後の金融政策の見通しを探る。
一方で、18日の米国市場はプレジデントデー(祝日)により休場であったため、米ドルは19日他の主要通貨と比較して安定していた。
ドルインデックスは前日比0.01%高の96.752となった。