2月26日のアジア株式市場は下落した。トランプ大統領が交渉期限の延期を発表し、市場では今後の貿易交渉の展開に様子見ムードが広がっていた。
日本時間午後3時36分時点での、韓国総合指数は前日比0.27%安となっていた。北朝鮮の金正恩委員長はトランプ大統領との会談に向けて26日にベトナムに到着した。トランプ大統領は26日夜にハノイに到着予定である。
サラ・サンダース大統領報道官は、トランプ大統領と金正恩委員長は27日夜に1対1で会談した後、28日にさらに会談を続けると発表した。
25日にトランプ大統領は報道陣に対して、金正恩委員長と「素晴らしい会談」を行うことになるだろうと話した。
「北朝鮮が非核化を完了させれば、同国は急速に経済大国へと発展することだろう。非核化ができなければ、今と変わらない状態が続く。金正恩委員長は賢明な決断を下すことだろう!」とトランプ大統領は発言した。
一方、中国上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ、0.29%安と0.04%安となった。香港ハンセン指数は0.64%安となった。
トランプ大統領は米中両国が合意に至る可能性は「全くないかもしれない」と危惧する一方で、「合意に向けて進行している」、「合意までかなり近づいている」といったことを発言しており、米中貿易協議は進展していると考えられる。
同氏が「中国との貿易協議に大きな進展があった」として、中国製品への追加関税発動の延期を発表したことを受け、25日の中国株は2015年以来最大の上昇幅を見せた。
他方、日経平均株価は0.49%安、オーストラリアASX200指数は0.94%安となった。
トランプ大統領がOPECに対して原油価格が「高すぎる」とツイッターで非難し、25日の原油価格が3%以上の下落となったことを受け、石油関連株は下落した。
サントス(Santos)株は2.7%安、ウッドサイド・ペトロリアム(Woodside Petroleum)株は0.75%安、ビーチ・エナジー(Beach Energy)は0.49%安となった。
投資家はFRBの金融政策やバランスシート縮小計画に関する最新の情報を待っているため、今後はFRBのパウエル議長の会見に注目が集まるだろう。