以下が、今日の米国市場で注目の3つのポイントである。
1. 消費者物価指数(CPI)、コアCPIは0.2%上昇すると予想
日本時間午後9時30分に、米労働省は2月の消費者物価指数(CPI)を発表する予定である。
市場予想では、CPI(2月)は0.2%上昇し、物価変動が激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIも同様に0.2%となると予想されている。
CPIは前年比で1.6%の上昇であり、コアCPIでは2.2%の上昇である。コアCPIにおいては、FRBの目標インフレ率の2%を超えている。
2. 決算報告
スポーツグッツの小売店であるディックススポーツグッツ(NYSE:DKS)の第4四半期決算報告が、今日の市場開始前に控えている。市場予想ではEPSは前年の1.22ドルから1.06ドルと下がり、売上高は前年の26億6000万ドルから24億8000万ドルに下がると見られている。
原油・天然ガス企業のノーザン・オイル・アンド・ガス(Northern Oil & Gas) (NYSE:NOG)の第4四半期の決算報告もあり、市場予想では EPSが 0.14ドル、売上高は15690万ドルとみられている。一年前では、EPSは0.01ドル、売上高は7248万ドルであった。
プラットフォーム補給船などの造船企業のタイドウォーター(Tidewater )(NYSE:TDW)の決算報告もあり、市場予想の EPSは0.22ドル、売上高は1億2450万ドルとみられている。
病院を所有・運営するクォーラム・ヘルス(Quorum Health) (NYSE:QHC)の決算報告では、EPSは0.28ドルであり、売上高は4億7427万ドルとみられている。一年前では、EPS0.04ドルであり、売上高は5億1808万ドルであった。
バイオエタノールメーカーのパシフィック・エタノール ( Pacific Ethanol )(NASDAQ:PEIX)の決算では、EPS では0.33ドル、売上高は3億7274万ドルとみられている。
3. API週間石油在庫統計
米国石油協会(API)による週間石油在庫統計が13日午前5時30分に控えており、先週に在庫量が増加した後で、注目されることだろう。
APIは3月1日までの週では原油在庫は729万バレル増加したと公表した。
原油先物では1.3%上昇し、1バレルあたり56.59ドルとなった。背景には、サウジアラビアが、供給過多を防ぐためにさらなる減産を示唆したことがあげられる。
サウジのファリハ石油相は、6月までにサウジは減産を止めることはないと述べた。サウジの当局者が4月より減産を拡大する意向を述べたことをブルームバーグが伝えた後、原油の上昇は加速した。
CERAWeek エナジーカンファレンスで国際エネルギー機関(IEA)のFaith Birol氏は、米国のシェールオイル動向と伴い、米国原油の需要は日量50万バレルになるとみており、世界一の水準になるという。これは産油国は意識すべきことであり、現在「産油国は経済基盤を多様化すべき時」と述べた。