日経平均は3日ぶり大幅反落。
12日の米株式市場は高安まちまちだったが、本日の日経平均は前日の大幅高の反動に加え、英議会の欧州連合(EU)離脱案否決や1月機械受注の悪化を嫌気する向きもあり、77円安からスタートした。
朝方は小安い水準でもみ合う場面が続いたものの、中国株の下落につれて値を崩し、後場の寄り付き直後には21198.99円(前日比304.70円安)まで下落する場面があった。
その後は日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに、配当狙いの買いなどが入りやや下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比213.45円安の21290.24円となった。
東証1部の売買高は12億2571万株、売買代金は2兆1523億円だった。
業種別では、石油・石炭製品、証券、保険業が下落率上位で、その他も全般軟調。
一方、鉱業、不動産業、その他製品の3業種のみ上昇した。
東証1部の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)などがさえない。
ZOZO (T:3092)や日立 (T:6501)は3%前後の下落。
日経平均採用で前日まで買われていたオムロン (T:6645)が急反落し、村田製 (T:6981)が4%近く下落するなど電子部品株も軟調ぶりが目立った。
また、業績下方修正のオハラ (T:5218)が東証1部下落率トップとなり、光ファイバー市況の悪化懸念が広がったフジクラ (T:5803)や古河電工 (T:5801)も上位に顔を出した。
一方、任天堂 (T:7974)やソニー (T:6758)は小じっかり。
およそ11年ぶりの自社株買い実施が好感された信越化 (T:4063)や、遅れていた第3四半期決算を発表した日立造 (T:7004)も買われた。
ガンホー (T:3765)は大幅に3日続伸。
また、鉄骨をつなぐハイテンションボルトの需給ひっ迫報道を受けて日亜鋼 (T:5658)が急伸し、東証1部上昇率トップとなった。