日経平均は3日ぶり反発。
14日の米国市場では、貿易摩擦を巡る米中首脳会談の開催が4月以降に延期されたことなどから、NYダウは7ドル高にとどまった。
ただ、朝方に円相場が弱含んだことを受け、本日の日経平均は89円高からスタート。
景気刺激策に期待した中国株の値上がりなども追い風となり、前引けにかけて21521.68円(前日比234.66円高)まで上昇する場面があった。
その後、北朝鮮が米国との非核化協議の停止を検討しているとの報道で円相場が一時上昇し、後場の日経平均はやや上値の重い展開となった。
大引けの日経平均は前日比163.83円高の21450.85円となった。
東証1部の売買高は14億8329万株、売買代金は2兆7889億円だった。
業種別では、鉱業、その他製品、繊維製品が上昇率上位で、その他も全般堅調。
海運業と非鉄金属のみ小幅に下落した。
東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は30%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)や東エレク (T:8035)が2%超の上昇となったほか、ソフトバンクG (T:9984)、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)もしっかり。
安川電 (T:6506)が4%高となるなど中国関連株の一角で上げが目立った。
決算発表のアスクル (T:2678)、高レーティング観測のワールド (T:3612)などは急伸。
また、防衛関連の石川製 (T:6208)が東証1部上昇率トップとなり、三井ハイテク (T:6966)やソルクシーズ (T:4284)はストップ高を付けた。
一方、オムロン (T:6645)が売買代金トップで3%近い下落。
引けにかけて日経平均採用に伴う買い需要が発生したが、材料出尽くし感から利益確定売りに押された。
ファーストリテ (T:9983)、ソニー (T:6758)、キーエンス (T:6861)などは小安い。
また、決算がネガティブ視されたヤーマン (T:6630)や鎌倉新書 (T:6184)、2月の月次売上高が嫌気されたペッパー (T:3053)が東証1部下落率上位に顔を出した。