英下院議長がブレグジット協定案の採決を前回までの案と変化がなければ行わないと述べたことで不透明感が増したにも関わらず、アジアの株式市場は大きく下落せず高値圏で取引を終えた。これは今週火・水曜(発表は日本時間で木曜の午前3時)で行われる連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBがハト派な姿勢を示すことへの期待の表れといえるだろう。
日経平均は0.14%安、上海総合株価指数は0.18%安、深セン株価総合指数は0.04%安となっている。
FOMCを前に米ドル指数は下落基調であり、0.11%安の95.868、USD/JPYは0.12%安の111.30となっている。
FOMCでは経済見通しとともに今後の政策金利を推測するドットプロットが注目されており、FRBは「我慢強い」姿勢で利上げを当面行わないことが示されるだろう。またバランスシート縮小の終了についても触れるはずで、こちらも注目されている。
混迷を深めるブレグジット(Brexit)の動きからも目が離せない。21日(木)に予定されるEU首脳会議までにメイ英首相はブレグジットの短期的延期を要請するのか?EUとのブレグジット協定案の3度目の採決は下院議長に阻まれており、「合意なき離脱」か「離脱の長期的延期(国民投票につながる)」の可能性が高まっている。
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