以下が本日の米国市場で注目すべき3つのことである。
1.GDP成長率の低下、中古住宅販売保留指数
本日はGDP、住宅市場、労働市場の指標の公開が控えている。
日本時間午後9時30分に、米商務省は2018年第4四半期の国内総生産(GDP)確定値を発表する。
GDP確定値は速報値の年率2.6%減に対して、2.4%減となることが予想されている。速報値の公表は政府機関閉鎖の影響で遅れが生じていた。
一方、米労働省は新規失業保険申請件数を発表する見込みである。
失業保険申請件数は微減で22万件となることが予想されている。
日本時間午後11時には全米不動産協会は2月の中古住宅販売保留指数を発表する。
中古住宅販売保留指数(2月)は先月比0.1%増となる見込みである。
2.アクセンチュアの決算報告
本日はコンサルティングファームであるアクセンチュア(NYSE:ACN)が市場開場前に決算報告を行う。
第4四半期のEPSは1.57ドル、売上高が100億ドルとなることが予想されている。
1月にシティは同社株を「中立」から「買い」へ変更した。同月、ピエール・ナンテルムCEOは健康上の理由から退任した。
同社株は年初来で堅調に推移しており、12月上旬の水準まで回復している。
3.FOMCメンバーの発言
投資家が早くても9月に利下げが実施されることを期待する中で、複数のFOMCメンバーが本日発言する見込みである。
ニュージーランド準備銀行や欧州中央銀行が世界的な景気後退への懸念を表明し、昨日の米10年国債利回りは2.40%の水準を割り込んで、14か月ぶりの低水準となった。
日本時間午後8時15分に、ドイツのフランクフルトでFRBのランダル・クォールズ副議長は、金融安定理事会の議題に関して発言する。
午後10時30分には、フランスのパリでFRBのリチャード・クラリダ副議長が米国経済や世界経済について発言する。
午前0時30分に、アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁は、アトランタにおける労働市場や賃金について発言する。
午前2時15分にニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁はプエルトリコのサンファンで、プエルトリコ商工会議所の会長であるKenneth Rivera-Robles氏とのディスカッションを行う。
セントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁はウィスコンシン州のマディソンで、米国経済や金融政策についての発言を行う予定である。