3日の中国本土市場は値上がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比39.47ポイント(1.24%)高の3216.30ポイントと4日続伸した。
約1年ぶりの高値水準を回復している。
上海A株指数も上昇し、41.33ポイント(1.24%)高の3368.71ポイントで取引を終えた。
米中通商交渉の合意期待が強まる流れ。
外電は3日午前、「通商交渉合意に向けた大半の問題が米中間で解消された」と複数関係者の話を引用して伝えた。
両国の政府は3月28~29日、閣僚級の通商協議を北京で開催。
4月3日にはワシントンに場所を移し、協議を継続する。
海運・港湾株が急伸。
中遠海運HD(601919/SH)や中遠海運発展(601866/SH)、上海国際港務(600018/SH)などがストップ高、中遠海運能源運輸(600026/SH)が8.2%高、寧波港(601018/SH)が6.1%高で引けた。
海運世界最大手クラスのマースク・ラインは、「主力の欧州路線で貨物量が自社処理能力を超過したため、4月15日付で1TEUあたり500米ドルの値上げを実施する」と発表。
運賃引き上げが他社に広がると連想された。
このほか、空運などの物流関連株も軒並み値を上げている。
自動車株や消費関連株、不動産株、金融株、ハイテク株、インフラ関連株、資源・素材株など幅広く物色された。
他の個別株動向では、国内銀行5位の交通銀行(3328/HK)が0.3%高。
大株主による売却計画で安く推移していたものの、引けにかけてプラスに転じた。
大株主の全国社会保障基金理事会は、保有する交通銀行A株の一部売却する予定とされる。
外貨建てB株の相場もしっかり。
上海B株指数が4.50ポイント(1.43%)高の3318.38ポイント、深センB株指数が10.44ポイント(0.99%)安の1065.26ポイントで終了した。
【亜州IR】