■業界環境アライドアーキテクツ (T:6081)の業績に影響を及ぼす外部要因には、インターネット広告費やソーシャルメディア活用をめぐる動向が挙げられる。
まず、2018年のインターネット広告費(媒体費及び広告制作費)は1兆7,589億円(前年比16.5%増)と5年連続で2ケタ成長となった。
一方、これまで主力となってきたマスコミ4媒体(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)は2兆7,026億円(同3.3%減)と依然大きな構成比を占めるものの、4年連続で減少している(電通 (T:4324)「日本の広告費」より)。
今後もマスコミ4媒体からの予算シフトを含め、インターネット広告費は拡大する傾向にあるものと推定される。
また、BtoC企業のマーケティング・販促・広報の担当者向けの調査では、予算を増やしたいWeb広告の上位にSNSがランクされており、拡大しているインターネット広告市場の中でも、さらに有望な領域であると考えられる。
その背景には、個人の嗜好が多様化するなか、SNS等の普及により個人の情報発信力や影響力が拡大していることが挙げられる。
2018年末のSNS利用者は7,523万人(前年比4.2%増)に達しており、SNS利用率の高まりとともに今後も増加する見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)