先週末の米国株式市場は主要3指数揃って下落するも、底堅い値動きを示して終了した。ブロードコムの低調な売上見通し、ホルムズ海峡のタンカー攻撃、香港の逃亡犯条例をめぐるデモの拡大などが上値を重くしたが、今週開催されるFOMC声明への期待などから底堅く推移した形だ。
午前11時2分時点での日経平均は2万1156円と上昇して推移している。米10年債利回りは0.75%上昇して2.110%、ドル/円は108.61円と円安になっている。上海総合株価指数は0.60%高、ドル/人民元は0.01%安、ドル/ウォンは0.04%安となっている。
タンカー攻撃をめぐってイランと米国が相互に批判しあうという中東情勢の緊張を受けて8月限WTI原油先物は0.38%高となっている。
米中貿易摩擦に加えて、中東、香港と次々とリスク要因が出てきているが、日経平均の下値は堅い。前場には2万1020~1120円の持ち合いを上へ抜けており、後場も引き続きその流れだろう。しかし、上値は重いだろうから本日は上昇したとしても2万1250円あたりが限界と思われる。
本日は午後9時30分にニューヨーク連銀製造業景気指数が発表される。前月は好調だったが、今回は11.0と低下すると予想されている。