金曜日の米国市場は主要3指数揃って下落した。米非農業部門雇用者数は予想を上回る強い結果となり、FRBの利下げ幅が小さくなる可能性から下落して終わった。現在の米国株式市場はFRBによる利下げ期待で史上最高値を更新していた経緯もあり、今後調整含みの展開も予想される。
米10年債利回りは午前11時1分時点で2.023%。雇用統計を受けて金曜日に上昇したが、本日は緩やかに低下している。ドル/円は108.45円と円安にふれている。
上海総合指数は1.77%安、ドル/人民元は0.01%安となっている。
日経平均株価は0.81%安の2万1566円。本日内閣府が発表した機械受注は前月比7.8%減と大きく落ち込んでおり、設備投資の低下が懸念される。高値圏にある米国株式市場が調整してもおかしくない状況もあり、日経平均は全体的に上値が重い。後場の日経平均も引き続き上値が重い展開が続くだろう。
強い米雇用統計を受け8月限りWTI原油先物は0.37%高、金先物価格は下落している。
為替市場ではトルコのエルドアン大統領が、度重なる利下げ要求を拒否したとして中央銀行総裁を解任したことで、トルコリラが大きく下落している。この行為は中央銀行の独立性に疑問を投げかけており、これもトルコリラ安につながっているようだ。ドル/トルコリラは2.33%高となっている。