前日の米国株式市場は主要3指数揃って下落した。米非農業部門雇用者数が強い結果となったことで引き続き利下げ期待の後退が続いている。ただし平均賃金は弱い結果となっており、次回のFOMCで0.5%の利下げはないだろうが、0.25%の利下げが引き続きメインシナリオになっている。利下げ期待の後退で米国市場がどこまで調整するのかが今後の注目点となっている。
米10年債利回りは2.039%と上昇しており、ドル/円は108.83円と円安に振れている。
上海総合指数は0.25%安、ドル/人民元は0.05%高となっている。
日経平均株価は午前11時26分時点で0.25%高の2万1589円。米国市場の株安は昨日の下落で織り込んでいただけに、本日は反発して推移しているが、一時2万1700円に近づく場面もあったが、押し戻されている。明日のパウエルFRB議長の議会証言待ちのスタンスで、上下に動きにくい状況となっている。後場は引き続き下値も堅いが上値は重いという展開が続くだろう。
ドル/円は米雇用統計後に上昇トレンドになっている。6月11日の高値108.81円を上回ったことで、109円台に到達する可能性は高まっている。円安傾向は日経平均の下値を支えることになるだろう。
その他、輸出規制を発表後の日韓関係が悪化している。昨日文韓国大統領が撤回を求めたことに関し、本日、世耕経済産業大臣は「輸出管理を行う上で適切な見直し」と撤回を否定した。ドル/ウォンは0.01%安となっている。