昨日の米国株式市場はまちまちだったが、パウエルFRB議長の議会証言による金融緩和姿勢を好感し、NYダウ平均株価は27000ドル台に初めて到達するなど大きく上昇した。ただし、ドイツDAX指数など欧州市場は下げたところが多く、明暗が分かれている。
米10年債利回りは2.133%と上昇し、ドル/円は108.41円となっている。
日経平均株価は午前10時49分時点で2万1615円とわずかに下落しているが、注目された安川電機 (T:6506)の四半期決算が70%減となったことで、上昇の勢いが削がれている形だ。ただし、安川電機は今年後半の回復見通しに変更はないとも発表している。
今日は金曜日ということもあり、後場の上値追いはなかなか厳しいだろうが、とはいえ堅調さは続くだろう。基本的には2万1600円台での値動きとなるのではないか。
パウエルFRB議長がフェイスブックが推進する仮想通貨のリブラについてリスクを指摘し、審査に時間がかかると述べた後、トランプ大統領もまた否定的なコメントをした。直近で大きく上昇していた仮想通貨だが、これが上値を重くする材料になっている。