昨日の米国市場は主要3指数揃って上昇した。NY連銀総裁による、景気刺激が必要な兆候があればFRBは迅速に行動すべきという発言で利下げ期待が高まったのが理由だ。ただしこれは後で、次回FOMCを想定した発言ではないと訂正されている。昨日発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数は昨年10月以来の強さを示した。今週本格化した米国企業決算はまちまちであり、昨日はネットフリックスが契約者数の減少という厳しいものとなったが、マイクロソフトやIBMは好調だった。
米10年債利回りは午前10時51分時点で2.042%と低下傾向にあり、ドル/円は107.58円となっている。
日経平均株価は2万1368円と大きく反発している。昨日は予想外の一時2万1000円を切る大幅安となっていたが、米国市場は上昇して終わったため、持ち直している。FOMCが終了するまで米国市場は底堅いと思われ、昨日の日本市場が売られ過ぎたということなのだろう。
本日後場もこの流れを受け継ぎ堅調に推移するだろう。次第に上値は重くなると思われるが、大きな下落はないと思われる。日経225先物でみれば昨日の2万1520円から2万960円の下落幅の2/3を超えて上昇している。日経平均の空売り比率が昨日51.2まで上昇したことを考えれば、この上昇はおかしくもないといったところだろう。
本日はアメリカンエクスプレス、ブラックロック、ノースウェスタン航空などの決算が予定されている。