日経平均は反落。
19日の米国市場でNYダウは反落し、68ドル安となった。
連邦準備理事会(FRB)による早期大幅利下げへの期待が後退したほか、イラン情勢を巡る地政学リスクの高まりなどが懸念材料となった。
日経平均も19日に420円高と大きく上昇していただけに、本日は米株安を受けて利益確定の売りが先行し72円安からスタート。
朝方には21317.85円(前週末比149.14円安)まで下落する場面もあったが、その後は前週までと同様に様子見ムードが強く、マイナス圏でもみ合う展開となった。
大引けの日経平均は前週末比50.20円安の21416.79円となった。
東証1部の売買高は9億0530万株、売買代金は1兆6323億円だった。
業種別では、食料品、水産・農林業、その他製品が下落率上位だった。
一方、ガラス・土石製品、銀行業、金属製品などが小幅に上昇した。
東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)が2%超下落したほか、資生堂 (T:4911)などが軟調。
トヨタ自 (T:7203)やソニー (T:6758)は小安い。
ウエルシアHD (T:3141)など小売株の下げが目立ったが、参院選での与党勝利を受けて10月の消費増税への懸念が改めて意識されたようだ。
また、豪社買収と将来的な増資実施を発表したアサヒ (T:2502)や映画「天気の子」を公開した東宝 (T:9602)が急落し、業績下方修正のグロバル社 (T:3271)などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が3%近く上昇したほか、東エレク (T:8035)などの半導体関連株や村田製 (T:6981)などの電子部品株が堅調。
ファーストリテ (T:9983)は小幅ながらプラスで引けた。
ソラスト (T:6197)やGMOPG (T:3769)は高レーティング観測を手掛かりに買われた。
また、第1四半期決算が好感されたエンプラス (T:6961)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。