[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終了。エネルギー株や金融株が上昇し、序盤の下げから切り返した。ただ依然として、米中貿易摩擦激化を巡る懸念はくすぶっている。
金融株指数 (SPSY)は0.91%、エネルギー株指数 (SPNY)は1.40%、それぞれ上昇。エネルギー株については米原油在庫の減少が支援要因となった。金融株とエネルギー株は今月に入りS&Pの主要11部門の中で最も大きく下落している。
米中通商問題を巡っては米通商代表部(USTR)がこの日、トランプ大統領がこれまでに提示していた総額3000億ドルの中国製品に対する関税率を5%引き上げ、15%とする案を承認[nL3N25O3QQ]。ただ新たな動きが出なかったことで市場に安心感が広がった。
オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州)の 共同最高投資責任者、ピーター・ヤンコフスキス氏は「一部で安心感が出たようにみえる」とし、「こうした状態は持続可能ではある」と指摘。ただ、通商問題が全般的な懸念事項となっているため、今後どのような発表があるかに左右されるとの考えを示した。
市場では来週、労働省が発表する雇用統計などが注目されている。
個別銘柄ではオートデスク (O:ADSK)が6.74%安。通年業績見通しを下方修正したことで売られた。
宝飾品大手ティファニー (N:TIF)は3.02%高。第2・四半期決算(7月31日まで)は中国本土での好調な販売などが下支えとなり 利益が市場予想を上回った。[nL3N25O3RE]
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.44対1の比率で上回った。ナスダックは2.31対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は58億1000万株。直近20営業日の平均は74万2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26036.10 +258.20 +1.00 25712.9 26041.5 25637.4 (DJI)
9 7 3
前営業日終値 25777.90
ナスダック総合 7856.88 +29.94 +0.38 7798.35 7866.87 7766.67 (IXIC)
前営業日終値 7826.95
S&P総合500種 2887.94 +18.78 +0.65 2861.28 2890.03 2853.05 (SPX)
前営業日終値 2869.16
ダウ輸送株20種 9907.15 +172.47 +1.77 (DJT)
ダウ公共株15種 840.47 -2.66 -0.31 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1462.85 +8.73 +0.60 (SOX)
VIX指数 19.37 -0.94 -4.63 (VIX)
S&P一般消費財 932.02 +10.08 +1.09 (SPLRCD)
S&P素材 347.86 +2.98 +0.86 (SPLRCM)
S&P工業 622.48 +6.51 +1.06 (SPLRCI)
S&P主要消費財 622.33 +5.80 +0.94 (SPLRCS)
S&P金融 437.42 +3.96 +0.91 (SPSY)
S&P不動産 240.46 +0.81 +0.34 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 415.71 +5.75 +1.40 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1037.01 +7.28 +0.71 (SPXHC)
S&P通信サービス 164.51 +0.83 +0.51 (SPLRCL)
S&P情報技術 1369.42 +1.30 +0.10 (SPLRCT)
S&P公益事業 313.80 -0.82 -0.26 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.47億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20515 + 35 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 20515 + 35 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)