[20日 ロイター] - 米国株式市場は下落し、ダウ平均株価は159ドル安で取引を終えた。中国代表団が米モンタナ州の農家への視察を取りやめ、米中通商交渉への期待に水を差す格好となった。
モンタナ州当局によると、中国の代表団は来週予定していた同州の農家へ視察を中止。当初の予定よりも早く中国に帰国する見通しという。
ベアードの市場ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は「トランプ氏ではなく中国側が決断したという点で、やや気掛かりだ」と述べた。
トランプ大統領は、中国との「全面的な」通商合意を望んでおり、中国による米農産品購入だけでは不十分と言明。「米国は完全な形での合意を求めており、部分的な合意ではない」とし「中国は先週、米農産物の購入を再開し、購入規模は非常に大きい。しかし、私が求めているのはより大きな合意だ」と語った。
S&P総合500種指数 (SPX)は7月に付けた最高値に迫る勢いとなっている。
業種別では11業種中8業種が下落。一般消費財株 (SPLRCD)や情報技術株 (SPLRCT)などが値下がりした。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数) (SOX)は1.8%安。
動画配信サービス大手ネットフリックス (O:NFLX)は5.5%安。へースティングス最高経営責任者(CEO)の発言からコスト増や他社との競争激化が浮き彫りになった。
動画ストリーミング用機器メーカーのロク(Roku) (O:ROKU)は19.2%急落。ピボタル・リサーチが売り推奨でカバーを開始した。
半導体のザイリンクス (O:XLNX)は6.8%安。フロレス最高財務責任者(CFO)が退任すると表明した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックは1.03対1で値下がり銘柄数が多かった。米取引所の合算出来高は98億株。直近20営業日の平均は71億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26935.07 -159.72 -0.59 27102.1 27194.7 26926.6 (DJI)
8 5 8
前営業日終値 27094.79
ナスダック総合 8117.67 -65.21 -0.80 8184.88 8202.82 8086.16 (IXIC)
前営業日終値 8182.88
S&P総合500種 2992.07 -14.72 -0.49 3008.42 3016.37 2984.68 (SPX)
前営業日終値 3006.79
ダウ輸送株20種 10454.36 -49.86 -0.47 (DJT)
ダウ公共株15種 862.90 +3.21 +0.37 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1563.00 -29.07 -1.83 (SOX)
VIX指数 15.38 +1.33 +9.47 (VIX)
S&P一般消費財 948.16 -11.20 -1.17 (SPLRCD)
S&P素材 366.12 -0.60 -0.16 (SPLRCM)
S&P工業 656.39 -4.33 -0.66 (SPLRCI)
S&P主要消費財 618.90 -1.37 -0.22 (SPLRCS)
S&P金融 466.96 -3.02 -0.64 (SPSY)
S&P不動産 242.82 -0.80 -0.33
S&Pエネルギー 452.25 +0.36 +0.08 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1066.20 +6.39 +0.60 (SPXHC)
S&P通信サービス 170.66 -0.79 -0.46 (SPLRCL)
S&P情報技術 1410.34 -15.96 -1.12 (SPLRCT)
S&P公益事業 324.08 +1.20 +0.37 (SPLRCU)
NYSE出来高 27.92億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21830 - 80 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 21795 - 115 大阪比