25日の中国本土市場は値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比29.91ポイント(1.00%)安の2955.43ポイントと反落した。
約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
上海A株指数も下落し、31.37ポイント(1.00%)安の3096.08ポイントで取引を終えた。
米中対立の激化を警戒。
トランプ米大統領は24日に国連総会で演説し、中国の通商スタンスを改めて非難した。
中国との通商協議に言及し、米国にとって望ましくない合意はしないと強調している。
10月初旬に予定される閣僚級の米中協議は難航するとの見方が一段と広がった。
中国景気の先行きも不安視。
国有企業の1~8月利益は前年同期比6.1%増にとどまり、伸び率は1~7月の7.3%から鈍化したことが明らかにされている。
また、アジア開発銀行(ADB)は25日、中国のGDP成長率が2019年に6.2%、20年には6.0%まで減速するとの見通しを発表した(18年の実績は6.6%)。
業種別では、ハイテク関連の安い。
フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が8.4%、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が5.8%、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.2%ずつ値を下げている。
それぞれ足元で上場来高値圏で推移していた。
自動車株、医薬品株、インフラ関連株、資源・素材株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。
招商銀行(600036/SH)が0.8%上昇した。
消費関連株や海運株の一角も物色されている。
一方、外貨建てB株は値下がり。
上海B株指数が1.54ポイント(0.56%)安の272.20ポイント、深センB株指数が10.72ポイント(1.13%)安の937.76ポイントで終了した。
【亜州IR】