日経平均は3日ぶり反発。
3日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、122ドル高となった。
非製造業の景況感が予想以上に悪化したが、利下げ観測の高まりでハイテク株などに買いが入った。
一方で為替相場が1ドル=106円台後半と円高方向に振れ、本日の日経平均は25円安からスタート。
前場は今晩発表される米9月雇用統計の内容を見極めたいとの思惑が強く、小安い水準でのもみ合いが続いた。
ただ、後場に入るとスマートフォン「iPhone」の2019年生産台数が上方修正されたなどと伝わり、引けにかけて強含みとなった大引けの日経平均は前日比68.46円高の21410.20円となった。
東証1部の売買高は11億0345万株、売買代金は1兆8219億円だった。
業種別では、石油・石炭製品、陸運業、不動産業が上昇率上位だった。
一方、銀行業、海運業、保険業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)、村田製 (T:6981)、ソニー (T:6758)などが堅調で、ソフトバンクG (T:9984)やトヨタ自 (T:7203)は小幅に上昇した。
一部証券会社のレーティング引き上げが観測されたJR東海 (T:9022)は3%超の上昇。
また、新移動サービス推進のための企業連合に参画すると発表した日本エンター (T:4829)が大商いで東証1部上昇率トップ。
企業内ナレッジサイトの販売を開始したサイバネット (T:4312)なども急伸し、中小型の材料株が物色を集めた。
一方、ファーストリテ (T:9983)、武田薬 (T:4502)、アドバンテス (T:6857)などがさえない。
三菱UFJ (T:8306)などの金融株は米利下げ観測の高まりで売りが先行。
信用取引に関する規制が強化されたコロプラ (T:3668)は4%超下落した。
9月既存店売上高が1年ぶりの減少となった幸楽苑HD (T:7554)や、前日の取引終了前に業績下方修正を発表したオンワードHD (T:8016)なども大きく売られ、アトラ (T:6029)が東証1部下落率トップとなった。