日経平均は反落。
4日の米国市場でNYダウは続伸し、372ドル高となった。
9月雇用統計を受けて景気減速懸念が和らぎ、引き続き利下げ期待も相場を押し上げた。
ただ、「中国が米国の求める幅広い通商協定で合意することに消極的」などと報じられて協議の行方に対する警戒感が広がり、週明けの日経平均は35円高と小高くスタート。
朝方の買いが一巡するとマイナスへ転じ、前場には一時21328.26円(前週末比81.94円安)まで下落した。
為替相場の円高一服とともに下げ渋ったが、様子見ムードから戻りは鈍かった。
大引けの日経平均は前週末比34.95円安の21375.25円となった。
東証1部の売買高は9億2137万株、売買代金は1兆5251億円だった。
売買代金は9月3日以来、およそ1カ月ぶりの低水準。
業種別では、ゴム製品、水産・農林業、その他製品が下落率上位だった。
一方、小売業、情報・通信業、サービス業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄数、値上がり銘柄とも1015で全体の47%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)、ファーストリテ (T:9983)、キーエンス (T:6861)などが軟調で、トヨタ自 (T:7203)やソニー (T:6758)は小幅に下落した。
一部証券会社のレーティング引き下げが観測された関西電力 (T:9503)や、業績下振れ観測が報じられたビックカメラ (T:3048)も売り優勢。
ネクステージ (T:3186)やIDOM (T:7599)は業績上方修正を発表したが、材料出尽くし感から売りがかさんだ。
また、ノムラシステム (T:3940)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、村田製 (T:6981)、コロプラ (T:3668)などが堅調。
上期業績を上方修正した吉野家HD (T:9861)は商いを伴って急伸した。
大幅な店舗閉鎖方針が伝わったオンワードHD (T:8016)は急反発。
また、開発中のゲームへの期待が続くオルトプラス (T:3672)や、上期業績が上振れ着地したSI (T:3826)はストップ高水準で取引を終えた。