[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して終了。この日始まった米中の閣僚級通商交渉が少なくとも部分的な合意に至るとの期待が追い風となった。また、アップルが上昇し、相場押し上げに寄与した。
米中閣僚による直接協議は7月下旬以来で、15カ月にわたる貿易戦争の終結に向けた解決策を模索する。
引け後、トランプ米大統領が初日の協議は非常に良い内容だったと発言し、S&P総合500種Eミニ先物
トランプ氏はこの日、中国の交渉責任者である劉鶴副首相と11日にホワイトハウスで会談することも明かした。
中国国営新華社によると、劉副首相は、米中貿易摩擦の一段の悪化を防ぐために、中国は通商協議で双方が重要と見なす問題について合意を目指す意向だと述べた。
この日はエネルギー、金融、工業、素材といった循環株の上昇が大きかった。ダウ輸送株 (DJT)は1.3%高。
BB&Tウェルスマネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「何かが起きるという期待はある。ただ、まとまらない可能性を受け入れる向きもあるようだ」と述べた。
アップル (O:AAPL)は1.3%高。ロングボウ・リサーチが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げ。「iPhone11」の好調な販売を受け、生産量が予想を上回るとの見通しを示した。
デルタ航空 (N:DAL)は1.5%下落。今四半期の利益見通しが失望を誘った。
朝方発表された9月の消費者物価指数(CPI)は前月から横ばいと、1月以来の弱さだった。
市場では来週から発表が始まる米企業決算に注目が集まっている。リフィニティブによると、アナリストは第3・四半期利益が前年同期比3.1%減と予想している。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.71対1の比率で上回った。ナスダックでも1.27対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は61億6000万株。直近20営業日の平均は約70億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26496.67 +150.66 +0.57 26317.3 26603. 26314. (DJI)
5 31 51
前営業日終値 26346.01
ナスダック総合 7950.78 +47.04 +0.60 7904.56 7982.8 7899.8 (IXIC)
5 1
前営業日終値 7903.74
S&P総合500種 2938.13 +18.73 +0.64 2918.55 2948.4 2917.1 (SPX)
6 2
前営業日終値 2919.40
ダウ輸送株20種 10067.33 +124.00 +1.25 (DJT)
ダウ公共株15種 872.20 -1.27 -0.15 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1555.79 +14.94 +0.97 (SOX)
VIX指数 17.67 -0.97 -5.20 (VIX)
S&P一般消費財 935.74 +4.97 +0.53 (SPLRCD)
S&P素材 352.72 +3.43 +0.98 (SPLRCM)
S&P工業 635.25 +5.42 +0.86 (SPLRCI)
S&P主要消費財 625.09 +1.28 +0.20 (SPLRCS)
S&P金融 453.50 +4.60 +1.02 (SPSY)
S&P不動産 243.36 +0.45 +0.18 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 422.11 +5.34 +1.28 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1032.22 +5.28 +0.51 (SPXHC)
S&P通信サービス 166.53 +1.06 +0.64 (SPLRCL)
S&P情報技術 1411.07 +8.94 +0.64 (SPLRCT)
S&P公益事業 325.54 -0.38 -0.12 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.42億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21700 + 180 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21675 + 155 大阪比 <0#NIY:>