[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は、小幅安で取引を終えた。米中通商協議を巡る不透明感がセンチメント低下につながったほか、15日から本格化する第3・四半期の米企業決算に市場の注目がシフトした。
主要株価3指数は、いずれも前営業日まで3日続伸していた。S&P総合500種 (SPX)はその3日間で2.7%上昇していた。
米ブルームバーグによると、中国は米国との「第1段階」の通商合意に署名する前に、10月末ごろに合意を巡る詳細について、一段の協議を持つことを望んでいるという。[nL3N26Z34Z]
また、ムニューシン米財務長官は、12月15日に発動が予定されている対中追加関税について、その時までに中国と通商合意に達しなければ、課される可能性があると14日に述べた。[nL3N26Z2VJ]
トランプ米大統領は11日、中国との部分合意について、これまでで最大と評価したが、合意内容は文書化されておらず、中国製品に対する発動済みの関税はそのままとなっている。[nL3N26W3UX]
ノバポイントのジョセフ・スロカ最高投資責任者(CIO)は「中国側のコミットメントは、11日に示唆されたほど強くないようだ」と指摘した。
また、コロンブスデーで債券市場が休場となる中、取引は比較的薄いと指摘。「15日から本格化する決算発表を控え、嵐の前の静けさだ」と語った。
15日には米銀大手のJPモルガン・チェース (N:JPM)、ゴールドマン・サックス (N:GS)、シティグループ (N:C)、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ) (N:WFC)が決算を発表する。主要行の第3・四半期は1.2%減益が見込まれている。低金利や貿易摩擦を背景に3年ぶりの減益となる見通しだ。
医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) (N:JNJ)や医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ (N:UNH)も、15日に決算を発表する。
14日の取引ではS&Pの主要11セクターのうち、不動産<.SPLRCR>、金融 (SPSY)を除くすべてが下落した。
ナイキ (N:NKE)は1.1%上昇。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでも1.57対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は47億3000万株。直近20営業日の平均は68億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26787.36 -29.23 -0.11 26766.43 26874.3 26749.1 (DJI)
3 8
前営業日終値 26816.59
ナスダック総合 8048.65 -8.39 -0.10 8044.35 8069.85 8036.41 (IXIC)
前営業日終値 8057.04
S&P総合500種 2966.15 -4.12 -0.14 2965.81 2972.84 2962.94 (SPX)
前営業日終値 2970.27
ダウ輸送株20種 10256.10 -35.88 -0.35 (DJT)
ダウ公共株15種 859.80 -6.86 -0.79 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1590.40 -0.73 -0.05 (SOX)
VIX指数 14.57 -1.01 -6.48 (VIX)
S&P一般消費財 945.88 -0.60 -0.06 (SPLRCD)
S&P素材 356.78 -2.68 -0.74 (SPLRCM)
S&P工業 646.23 -1.53 -0.24 (SPLRCI)
S&P主要消費財 621.80 -2.67 -0.43 (SPLRCS)
S&P金融 459.86 +0.55 +0.12 (SPSY)
S&P不動産 242.98 +0.32 +0.13 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 427.54 -0.50 -0.12 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1040.14 -0.35 -0.03 (SPXHC)
S&P通信サービス 167.92 -0.34 -0.20 (SPLRCL)
S&P情報技術 1430.66 -1.45 -0.10 (SPLRCT)
S&P公益事業 322.23 -2.18 -0.67 (SPLRCU)
NYSE出来高 6.57億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22010 + 210 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21995 + 195 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)