金曜日の米国株式市場は主要3指数揃って上昇した。米中部分合意について、米中閣僚の電話協議の結果、最終合意に向けて大きく前進していることがわかり、キャタピラー (NYSE:CAT)など中国関連銘柄が買われた。ダウ平均株価は0.57%高の26,958.06、S&P500は0.41%高の3022.5、ナスダック総合指数は0.70%高の8243.12。S&P500は史上最高値更新まであとわずかに迫っている。ミシガン大学消費者信頼感指数は前月より上昇するものの市場予想を下回る95.5だった。
午前10時33分時点で米10年債利回りは上昇して1.803%、ドル/円は108.77円。
上海総合指数は0.47%高、香港ハンセン指数は0.73%高、韓国総合株価指数は0.29%とアジア株式市場は概ね上昇している。ドル/オフショア人民元は0.02%高、ドル/ウォンは0.15%安。
先週末に中国の全人代で暗号資産の研究・活用を国が支援する法案が可決され、暗号資産価格が上昇している。米国でリブラがなかなか前に進めないのとは対照的だ。
日経平均株価は2万2863円と小幅に上昇している。FOMCと日銀金融政策決定会合を控え、様子見姿勢も強まってきており、上昇トレンドながらも上値が重い状態だ。FOMCでは0.25%の利下げが確実視されているが、パウエル議長の会見次第では材料出尽くしからの株価下落となる可能性もあり、今後の金融政策のコメントに注目が集まる。後場は様子見姿勢が強まり2万2750~2万2900円での推移となる可能性が高い。