水曜日の米株式市場は利益確定の売りと米中首脳会談の時期が遅れるとの報道により上値の重い展開だった。ダウ平均株価は横ばいの27492.56、S&P500は0.07%高の3076.77、ナスダック総合指数は0.29%安の8410.63。
注目の米中首脳会談は日時や場所で米中の意見がまとまらず11月から12月に遅れる可能性があるとロイター通信が報じている。スウェーデンやスイスでの開催を模索しているようだ。署名の遅れは12月15日に実施予定の追加関税が実行されかねないとの懸念を高めた。中国は9月に課した追加関税の撤回も求めている。
ウォールストリートジャーナルはゼロックス (NYSE:XRX)がヒューレット・パッカード (NYSE:HPQ)の買収を検討していると報じ、両社の株価が大きく上昇した。5日にはゼロックスが保有する富士ゼロックスの株式を富士フイルムホールディングス (T:4901)に売却すると発表していた。
ヘルスケア、不動産、生活必需品、金融セクターが上昇し、原油価格の下落でエネルギーセクターは下落した。
米10年債利回りは火曜日の1.865%から1.821%に低下し、ドル/円は108.96円となっている。日経225先物は2万3280円で終了している。ドル/オフショア人民元は7.0121、ドル/ウォンは1161.17。
本日の日経平均株価は上値の重い展開か。昨日7-9月期決算の大幅赤字を発表したソフトバンクグループ (T:9984)の株価が下値模索すれば日経平均の重しとなる。利益確定売りが上値を重くする一方で、上昇基調が変わるような状況でもない。昨日同様に高値圏でもみあいが続くだろう。2万3200円~2万3350円での推移を予想する。