[東京 18日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は続伸。前週末の米国株式市場で主要3指数が最高値を更新したことや、香港ハンセン指数 (HSI)がしっかりした動きとなったことなどが安心感を誘った。ただ、日本は国内企業の決算発表が一巡した中、積極的な買い材料も乏しく、東証1部の売買代金は節目の2兆円を割り込むなど売買は盛り上がらなかった。
前場の日経平均は、香港ハンセン指数が香港情勢の悪化にもかかわらずしっかりで推移したことや、為替相場の円安基調を受け、上げ幅を100円超に拡大した。その後、膠着状態となっていたが、大引けにかけて上げ幅を拡大し、ほぼ高値引けとなった。
市場からは「明確な方向性が示されていない中、海外勢の買いが続いている。需給思惑が手掛かりで、目先筋は手が出しにくいため、日々の変動は小さくなりがちだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が出ていた。
相場が伸び悩んだ場面では「米国株式市場は堅調でも日本国内での材料は乏しい。月曜日であることから海外勢が様子見になっていることや日銀がETF(上場投資信託)の買い入れを連日見送っていることも上値を重くしているのではないか」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声もあった。
TOPIXも続伸。東証33業種では、医薬品、その他製品、情報・通信業などが買われ、値上がり率上位となった。一方、繊維業、石油・石炭製品、水産・農林業などは売られた。
個別銘柄では、東京エレクトロン (T:8035)が年初来高値を更新、そのほかアドバンテスト (T:6857)、SCREENホールディングス (T:7735)、ローム (T:6963)といった半導体関連株も堅調だった。半導体・ディスプレー製造装置の米アプライド・マテリアル (O:AMAT)の第1・四半期の売上高および利益見通しが市場予想を上回り株価が急上昇したことや、フィラデルフィア半導体(SOX)指数 (SOX)が最高値を更新したことが好感された。
東証1部の騰落数は、値上がり1090銘柄に対し、値下がりが973銘柄、変わらずが90銘柄だった。
日経平均 (N225)
終値 23416.76 +113.44
寄り付き 23304.25
安値/高値 23271.29─23420.62
TOPIX (TOPX)
終値 1700.72 +4.05
寄り付き 1696.09
安値/高値 1693.64─1700.72
東証出来高(万株) 122347
東証売買代金(億円) 19051.19 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191118T072630+0000