[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数がわずかに上昇し、最高値を更新して取引を終えた。米中通商合意を巡るまちまちのニュースを受け、様子見の展開となった。
市場は、米政府が、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]に対する米国製品の禁輸措置の猶予期間を再び90日間延長したことを好感したもよう。[nL3N27Y1ON]
ただ、中国政府が米国との通商合意を巡り悲観的なムードになっているとのCNBCの報道もあり、市場の重しとなった。[nL3N27Y1IH]
中国国営メディアの新華社は17日、米中が貿易問題について16日に電話で「建設的な協議」を行ったと伝えていた。カドロー米国家経済会議委員長も14日、両国が電話で緊密に連絡を取り合っていると明らかにするとともに、協議は極めて建設的で合意は近いとの認識を示していた。[nL5N27X02I][nL4N27V0JV]
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジスト、デービッド・レフコウィッツ氏は「米中が合意に至るかどうか依然明確になっていないことから、市場は通商問題に特に注目している。容易に合意できるなら何カ月も前にそうしていただろう」と指摘。
「少なくともきょうは市場を左右するデータや情報がそれほど多くなく、積極的な売買の理由はない」との見方を示した。
また、ジョーンズ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏も、「投資家は通商問題が明確になるまで過剰な上値追いをしたくないため、慎重になっている」と話した。
S&P総合500種 (SPX)の主要11セクターでは主要消費財 (SPLRCS)、不動産といったディフェンシブ銘柄をはじめ、7セクターが上昇した。
エネルギーセクター (SPNY)は、原油価格の下落を背景に1.33%安と下げが最も大きかった。
米取引所の合算出来高は65億5000万株。直近20営業日の平均の69億3000万株を下回る水準で、取引は比較的低調だった。
個別銘柄では、香水・化粧品のコティ (N:COTY)が2.60%上昇。同社は、リアリティー番組出演でも知られる人気モデル、カイリー・ジェンナーさんの化粧品事業の過半数株式を6億ドルで取得すると発表した。
今週は、米連邦準備理事会(FRB)が今年3回目の利下げを実施した10月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されるほか、ホーム・デポ (N:HD)やコールズ (N:KSS)、ターゲット (N:TGT)など小売企業の決算が発表される。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28036.22 +31.33 +0.11 27993.2 28040. 27969. (DJI)
2 97 24
前営業日終値 28004.89
ナスダック総合 8549.94 +9.11 +0.11 8529.16 8559.7 8503.6 (IXIC)
前営業日終値 8540.83
S&P総合500種 3122.03 +1.57 +0.05 3117.91 3124.1 3112.0 (SPX)
前営業日終値 3120.46
ダウ輸送株20種 10879.09 +2.80 +0.03 (DJT)
ダウ公共株15種 850.54 +2.07 +0.24 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1738.78 -4.15 -0.24 (SOX)
VIX指数 12.49 +0.44 +3.65 (VIX)
S&P一般消費財 954.93 +3.19 +0.34 (SPLRCD)
S&P素材 377.47 -0.85 -0.22 (SPLRCM)
S&P工業 690.07 -2.29 -0.33 (SPLRCI)
S&P主要消費財 632.65 +3.38 +0.54 (SPLRCS)
S&P金融 493.95 +0.73 +0.15 (SPSY)
S&P不動産 239.30 +1.19 +0.50
S&Pエネルギー 434.57 -5.86 -1.33 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1122.50 -4.25 -0.38 (SPXHC)
S&P通信サービス 178.12 +0.49 +0.28 (SPLRCL)
S&P情報技術 1533.31 +3.87 +0.25 (SPLRCT)
S&P公益事業 318.39 +0.55 +0.17 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.58億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23400 0 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 23395 - 5 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)