日経平均は3日続伸。
25日の米国市場でNYダウは190ドル高と続伸し、過去最高値を更新した。
中国政府が「知的財産権の侵害に対する罰則を強化する」と発表し、米中貿易協議の進展期待が高まった。
本日の日経平均はこうした流れを引き継いで158円高からスタート。
「米中が第1段階の合意に向けた残る課題の対話を維持することで合意した」と報じられると一時23608.06円(前日比315.25円高)まで急伸し、取引時間中の年初来高値を更新した。
ただ、中国・上海株や香港株が伸び悩み、日経平均も上げ幅を縮めた。
大引けの日経平均は前日比80.51円高の23373.32円となった。
東証1部の売買高は16億2299万株、売買代金は3兆1584億円だった。
引けにかけて米MSCIの株価指数に絡んだリバランス需要が発生した。
業種別では、電気機器、精密機器、ゴム製品が上昇率上位だった。
一方、鉱業、食料品、建設業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は56%となった。
個別では、ソニー (T:6758)や東エレク (T:8035)が2%超の上昇。
目標株価引き上げの動きが相次いでいる村田製 (T:6981)は4%超の上昇となった。
その他売買代金上位では任天堂 (T:7974)、MSCI指数に新規採用されたかんぽ生命保険 (T:7181)やスクエニHD (T:9684)がしっかり。
中小型株ではWSCOPE (T:6619)やレーザーテク (T:6920)が活況を見せた。
また、日立化成 (T:4217)は日立 (T:6501)が昭電工 (T:4004)に同社株を売却と報じられ、トーセなどとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、昭電工は財務悪化への懸念から6%の下落。
ソフトバンクG (T:9984)は出資先の中国アリババ集団が香港取引所に上場したが、朝高後に反落した。
トヨタ自 (T:7203)やアステラス薬 (T:4503)は小安い。
また、公募増資の実施を発表したエアウォーター (T:4088)などが東証1部下落率トップとなった。