[北京 30日 ロイター] - 30日付の中国共産党広東省委員会の日刊紙「南方日報」によると、中国は、米国と共謀して香港の問題に干渉した容疑で、中米ベリーズの市民1人を逮捕した。地元当局者の話として報じた。
逮捕されたのは中国在住のベリーズ人実業家。中国の国家安全保障を脅かすため、米国の「敵対勢力」の重要人物に資金を提供し香港の混乱につながる活動を支援した容疑が持たれている。
広東省の広州で11月26日に逮捕されたという。広州当局のコメントはとれていない。
これとは別に、南方日報は、台湾市民1人が10月31日に深センで逮捕されたことを確認した。この台湾市民は「反中」活動を支援するため8月に香港を訪れた後、外国勢力のために国家機密を盗んだ疑いが持たれているという。
新華社は30日の論評で「外国の反中勢力を利用し、香港の混乱に乗じて中国に圧力をかけようとする反中国的な動きは、最終的には道化じみた行為となる。カマキリが馬車を止めようとするようなものだ」と指摘。「香港がそうした形で衰退することはない。心ない極悪人は、いずれ歴史の闇に葬り去られる」と主張した。