[シドニー 7日 ロイター] - 大規模な森林火災が続くオーストラリアで、南東部のニューサウスウェールズ(NSW)州が待望の豪雨に見舞われ、州内で続いていた火災の3分の1がたった1日で鎮火した。
気象当局は豪雨によって洪水や地滑りが起きる恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。
消防当局によると、同州内ではこの雨によってわずか1日で20件の火災が鎮火し、7日午後の段階で火災の件数は最悪期の半分以下となる40件に減った。残った火災も火の勢いは弱まっているという。
隣のビクトリア州でも火災件数が21件と、これまでで最少の件数まで減った。
豪気象局のウェブサイトによると、シドニーでは8日朝までの24時間に130ミリの降雨があるとの予報が出ている。これは2002年2月5日以来の大雨という。
オーストラリアでは昨年9月以降、各地で続く森林火災で1170万ヘクタールの土地が焼失し、33人が死亡している。