日経平均は大幅に続落。
前日の米国市場では主要3指数は揃って大きく下落。
大手金融企業の1-3月期決算で収益悪化が鮮明となり売りが先行。
原油安に加え、新型コロナウイルスによる経済封鎖の影響で、3月小売売上高や4月NY連銀製造業景況指数が記録的な落ち込みとなったことが売りに拍車をかけた。
こうした流れから、昨日は小幅調整で留まった日経平均も本日は大幅な売り調整となり、寄り付き直後には400円近い下落となった。
ただ、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑も下支えとなり、その後は下げ渋り、後場に入ってからは前引け水準を挟んでこう着感を強める展開となった。
大引けの日経平均は前日比259.89円安の19290.20円となった。
東証1部の売買高は12億9859万株、売買代金は2兆2102億円だった。
業種別では、海運業、非鉄金属、輸送用機器が下落率上位となった一方、倉庫運輸業、水産農林業、情報通信業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の24%、対して値上がり銘柄は73%となった。
個別では、経済産業省が推進しているバーチャル株主総会について、ブイキューブと協業することを発表したアステリア (T:3853)や2020年3月度月次売上高が前年同月比30%増となったジェネレーションパス (T:3195)などがストップ高となった。
売買代金上位では、アビガンの生産水準を9月には3月上旬時点の7倍まで引き上げるとした富士フイルム (T:4901)が1%超の上昇でランクイン。
その他、ソニー (T:6758)と新型コロナウイルス感染症対策で協業すると発表したエムスリー (T:2413)が3%超と上伸した。
一方、国内工場での大規模な減産実施を発表したトヨタ (T:7203)が2%を超える下落となったほか、三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)、キーエンス (T:6861)、ファナック (T:6954)、SMC (T:6273)といった景気敏感株が大きく下落した。