[27日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。ダウ平均株価 (DJI)は1.5%高の358ドル高で取引を終えた。企業の決算発表が本格化する中、経済活動の一部再開に期待感が広がった。
主要3指数全てが1%超上昇し、2月に付けた過去最高値に20%以内の水準まで戻した。大規模な刺激策で新型コロナウイルス危機による急落分を回復しつつあり、S&P総合500種 (SPX)は今月、1987年以来の上昇率となる勢い。
ただ一部のアナリストからは、新型コロナの治療法が見つからなければ上昇は限定されるとの声もある。
米国では経済再開への取り組みとして、一部の州が外出規制を緩和し始めている。
独立系資産アドバイザーのオリバー・パーシェ氏は、州知事らが進めるステップは正しく、注意深いと評価しながらも、「明日経済が再開され、感染の第二波がなかったとしても、全てが正常化するまでに半年から1年はかかるだろう」とし、V字回復には慎重な見方を示した。
エコノミストは、29日発表の第1・四半期米国内総生産(GDP)が年率で4%減少すると予想している。
市場では、同日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果にも注目している。
この日はS&P500の主要11セクター全てが上昇。米国債利回りの上昇を受け、金融株 (SPSY)が3.6%高で上昇率トップだった。
テスラ (O:TSLA)は10.1%急伸。カリフォルニア州の組立工場で来週、一部労働者を一時帰休から呼び戻すと報じられた。
今週は大手企業の決算発表が相次ぎ、キャタピラー (N:CAT)、アルファベット (O:GOOGL)、ボーイング (N:BA)、フェイスブック (O:FB)、アップル (O:AAPL)、アマゾン (O:AMZN)などが発表を予定している。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.36対1の比率で上回った。ナスダックでも3.66対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は106億4000万株。直近20営業日の平均は123億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24133.7 +358.51 +1.51 23866. 24207. 23840. (DJI)
8 15 65 61
前営業日終値 23775.2
7
ナスダック総合 8730.16 +95.64 +1.11 8717.9 8754.5 8697.3 (IXIC)
8 7 7
前営業日終値 8634.52
S&P総合500種 2878.48 +41.74 +1.47 2854.6 2887.7 2852.8 (SPX)
5 2 9
前営業日終値 2836.74
ダウ輸送株20種 8317.42 +225.02 +2.78 (DJT)
ダウ公共株15種 805.80 +10.71 +1.35 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1725.04 +22.48 +1.32 (SOX)
VIX指数 33.25 -2.68 -7.46 (VIX)
S&P一般消費財 933.05 +11.02 +1.20 <.SPLRCD
>
S&P素材 321.78 +8.27 +2.64 <.SPLRCM
>
S&P工業 533.32 +13.12 +2.52 <.SPLRCI
>
S&P主要消費財 604.23 +1.97 +0.33 <.SPLRCS
>
S&P金融 374.02 +13.03 +3.61 (SPSY)
S&P不動産 211.23 +6.15 +3.00 <.SPLRCR
>
S&Pエネルギー 270.07 +5.56 +2.10 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1183.79 +15.36 +1.31 (SPXHC)
S&P通信サービス 165.55 +0.92 +0.56 <.SPLRCL
>
S&P情報技術 1572.69 +14.19 +0.91 <.SPLRCT
>
S&P公益事業 299.50 +3.23 +1.09 <.SPLRCU
>
NYSE出来高 9.72億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19850 + 130 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19790 + 70 大阪比 <0#NIY:>