[5日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。新型コロナウイルス流行で休止状態にある経済活動再開に向けロックダウン(都市封鎖)措置を緩和する動きが米国内外で広がっていることが材料視された。新型コロナ治療への期待からヘルスケア関連銘柄が買われ、S&P総合500の上昇を主導した。
しかし、米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長が第2・四半期の米経済が大幅に縮小し、失業率が1940年代以来の水準に悪化する公算が大きいと発言したことを受け、株価は終盤にかけ上げ幅を縮小した。
今週に入り、カリフォルニア州を含む米国内の複数州のほか、新型コロナ流行の影響が深刻なイタリアなどでロックダウン措置の段階的な緩和が始まった。
キングスビュー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「米国の一部州で経済活動の再開が始まった。状況は今後緩やかに改善するだろう」と述べた。
製薬のファイザー (N:PFE)は2.4%高、リジェネロン・ファーマシューティカルズ (O:REGN)は6%高。
ファイザーは、ドイツ企業と共同開発する新型コロナワクチン候補の臨床試験を米国で開始したと発表。
リジェネロンは新型コロナ感染症の治療に用いる抗体カクテル療法の臨床試験を6月に開始する準備を加速させており、夏の終わりか秋までに利用できる可能性があるという見通しを示した。
ハイテク株ではマイクロソフト (O:MSFT)とアップル (O:AAPL)に買いが入った。
一方、ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス (N:NCLH)は22.6%急落。継続企業の存続能力に疑問を投じたことが嫌気された。
米供給管理協会(ISM)が朝方発表した4月の非製造業総合指数(NMI)は41.8と、2009年12月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだ。
市場では8日に発表される4月の米雇用統計に注目が集まる。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.52対1の比率で上回った。ナスダックでも1.18対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約106億株。直近20営業日の平均は約120億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23883.0 +133.33 +0.56 23958. 24169. 23868. (DJI)
9 88 72 91
前営業日終値 23749.7
6
ナスダック総合 8809.12 +98.41 +1.13 8809.6 8909.9 8781.3 (IXIC)
6 6 1
前営業日終値 8710.72
S&P総合500種 2868.44 +25.70 +0.90 2868.8 2898.2 2863.5 (SPX)
8 3 5
前営業日終値 2842.74
ダウ輸送株20種 8047.30 +66.34 +0.83 (DJT)
ダウ公共株15種 773.21 +5.84 +0.76 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1689.50 +28.20 +1.70 (SOX)
VIX指数 33.61 -2.36 -6.56 (VIX)
S&P一般消費財 921.20 +3.19 +0.35 <.SPLRCD
>
S&P素材 321.71 +0.96 +0.30 <.SPLRCM
>
S&P工業 521.43 +2.22 +0.43 <.SPLRCI
>
S&P主要消費財 591.32 +0.78 +0.13 <.SPLRCS
>
S&P金融 362.19 -0.25 -0.07 (SPSY)
S&P不動産 205.04 +1.28 +0.63 <.SPLRCR
>
S&Pエネルギー 283.12 +0.74 +0.26 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1163.21 +24.49 +2.15 (SPXHC)
S&P通信サービス 169.57 +1.04 +0.61 <.SPLRCL
>
S&P情報技術 1606.48 +22.56 +1.42 <.SPLRCT
>
S&P公益事業 288.39 +2.65 +0.93 <.SPLRCU
>
NYSE出来高 9.71億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19580 - 50 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19545 - 85 大阪比 <0#NIY:>