[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場で主要株価指数は反発して取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置からの速やかな経済回復や米連邦準備理事会(FRB)による追加刺激策などへの期待が高まった
主要3指数は過去5営業日のうち4日上昇。S&P総合500種は2カ月ぶりの高値にあり、主要抵抗線と見なされる100日移動平均を一時上回った。
ナスダック総合は終値ベースで3カ月ぶり高値を更新。フェイスブック (O:FB)とアマゾン・ドット・コム (O:AMZN)が過去最高値を更新したこと受け、2月19日に付けた過去最高値に4.5%のところまで迫った。
買いは広範にわたり、S&Pの主要11部門は全て上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、政策当局者は経済の下支えに向けあらゆる手段の活用にコミットすることで一致した。パウエルFRB議長も同様の見解を表明している。
ボケ・キャピタルパートナーズ(ピッツバーグ)のキム・フォレスト最高投資責任者(CIO)は「当面は超低金利が維持されると予想されるため、多くの意味で株式にどのように投資するかが影響を受ける」と述べた。
新型ウイルス感染抑制策の緩和が続き、景気回復への期待が膨らむ中、デルタ航空 (N:DAL)のバスティアン最高経営責任者(CEO)が旅行は12─18カ月で回復するとの見通しを表明。NYSE・ARCA航空株指数 (XAL)は5.35%上昇した。
一方、小売大手ターゲット (N:TGT)は2.87%安。第1・四半期(5月2日まで)決算は新型ウイルス感染拡大への対応費用がかさみ、純利益が前年同期比64%減となったことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.23対1の比率で上回った。ナスダックでは3.70対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は106億8000万株。直近20営業日の平均は113億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24575.90 +369.04 +1.52 24455.9 24649.4 24455.9 (DJI)
4 8 4
前営業日終値 24206.86
ナスダック総合 9375.78 +190.67 +2.08 9305.62 9392.82 9304.20 (IXIC)
前営業日終値 9185.10
S&P総合500種 2971.61 +48.67 +1.67 2953.63 2980.29 2953.63 (SPX)
前営業日終値 2922.94
ダウ輸送株20種 8488.98 +260.05 +3.16 (DJT)
ダウ公共株15種 761.59 +0.19 +0.02 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1840.79 +65.18 +3.67 (SOX)
VIX指数 28.03 -2.50 -8.19 (VIX)
S&P一般消費財 985.30 +13.73 +1.41 (SPLRCD)
S&P素材 336.79 +5.39 +1.63 (SPLRCM)
S&P工業 537.56 +9.53 +1.80 (SPLRCI)
S&P主要消費財 592.22 +6.37 +1.09 (SPLRCS)
S&P金融 365.83 +7.94 +2.22 (SPSY)
S&P不動産 199.16 +1.68 +0.85 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 295.26 +10.86 +3.82 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1165.78 +1.43 +0.12 (SPXHC)
S&P通信サービス 179.85 +4.72 +2.69 (SPLRCL)
S&P情報技術 1711.36 +35.45 +2.12 (SPLRCT)
S&P公益事業 285.33 +1.41 +0.50 (SPLRCU)
NYSE出来高 9.67億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 20740 + 190 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 20725 + 175 大阪比 <0#NIY:>