[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は反発。前日の大幅安を受け安値拾いの買いが広がった。しかし、主要株価3指数は週足で3月以来の大幅な値下がりとなった。
S&P総合500 (SPX)は200日移動平均を上抜けて取引を終了。終日値動きの激しい展開となり、一時約3%上昇した後、約0.6%安となる場面もあった。
S&Pの11主要セクターでは金融 (SPSY)と情報技術 (SPLRCT)の上昇が目立った。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハウォース氏は「今週記録した大幅な落ち込みを一部取り戻す動きとなった」と指摘した。
米連邦準備理事会(FRB)が今週開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で米景気の回復には時間がかかるとの認識を示し、新型コロナウイルス流行の第2波を巡る懸念が再燃する中、米景気の早期回復期待は後退し、主要3指数は前日約6%急落した。
週足ではダウ平均 (DJI)が5.6%、S&Pが4.8%、ナスダック総合 (IXIC)が2.3%それぞれ下落し、3月20日終了週以来の大幅な下げ率を記録した。
投資家の不安心理を映すボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数) (VIX)は低下。しかし、週間では3月13日終了週以来の大幅な上昇となった。
個別銘柄ではソフトウエア大手アドビ (O:ADBE)が4.9%高。クラウドソフトへの需要が好調で、四半期利益が市場予想を上回った。
加スポーツ衣料小売ルル・レモン (O:LULU)は3.8%安。新型コロナに伴う店舗の休業で、四半期業績が予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.14対1の比率で上回った。ナスダックでも2.98対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約130億8000万株。直近20営業日の平均は約129億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25605.5 +477.37 +1.90 25659. 25965. 25078. (DJI)
4 42 55 41
前営業日終値 25128.1
7
ナスダック総合 9588.81 +96.08 +1.01 9715.8 9768.6 9413.6 (IXIC)
7 4 2
前営業日終値 9492.73
S&P総合500種 3041.31 +39.21 +1.31 3071.0 3088.4 2984.4 (SPX)
4 2 7
前営業日終値 3002.10
ダウ輸送株20種 9081.90 +242.54 +2.74 (DJT)
ダウ公共株15種 793.00 -0.23 -0.03 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1903.85 +27.19 +1.45 (SOX)
VIX指数 36.09 -4.70 -11.52 (VIX)
S&P一般消費財 1016.50 +7.41 +0.73 <.SPLRCD
>
S&P素材 345.02 +6.58 +1.94 <.SPLRCM
>
S&P工業 579.51 +11.10 +1.95 <.SPLRCI
>
S&P主要消費財 592.04 -1.07 -0.18 <.SPLRCS
>
S&P金融 394.14 +11.52 +3.01 (SPSY)
S&P不動産 219.81 +6.74 +3.16 <.SPLRCR
>
S&Pエネルギー 299.28 +7.89 +2.71 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1134.51 +7.84 +0.70 (SPXHC)
S&P通信サービス 180.02 +1.58 +0.89 <.SPLRCL
>
S&P情報技術 1745.11 +23.15 +1.34 <.SPLRCT
>
S&P公益事業 296.00 -0.64 -0.22 <.SPLRCU
>
NYSE出来高 12.42億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22240 + 100 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22150 + 10 大阪比 <0#NIY:>
*見出しと文中の誤字を修正して再送します。