[28日 ロイター] - 米クレジットカード最大手ビザ (N:V)が28日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、新型コロナウイルス対策の封鎖措置による失業者の増加で消費が圧迫された影響で、23%減益となった。ただ、市場予想は上回った。
純利益は23億7000万ドル(クラスA株1株当たり1.07ドル)で、前年同期の31億ドル(同1.37ドル)から減少した。1株利益はリフィニティブ/IBESがまとめたアナリスト予想平均の1.03ドルを上回った。
ジェフリーズのアナリストは、経費が予想よりも抑えられたため、利益は予想を上回ったと分析した。
純売上高は17%減の48億4000万ドルで、アナリスト予想の48億3000万ドルを上回った。
同社の四半期決算で売上高と調整後純利益が前年から減少したのは、2008年の上場以来初めて。
株価は米株式市場引け後の時間外取引で2%近く下落した。
コロナ対応の封鎖措置の影響が四半期決算に全面的に反映されたのは今回が初めて。
決済総額は為替変動の影響を除き10%減少。決済処理件数は13%減だった。
海外旅行の低迷を受け、国境を越えた決済は37%減少した。
同社では、業績を左右する主要素は「同四半期中、月を追うごとに改善した」としている。