(T:3436) SUMCO 1491 -147急落。
前日に上半期決算を発表、営業利益は232億円で前年同期比30.9%減となった。
4-6月期は115億円で会社計画を若干下回る着地に。
また、7-9月期見通しは80億円で100億円程度の市場予想を下振れ、前四半期水準を大きく下回った。
減価償却費などのコスト増が想定比下振れの主因に。
会社側では300ミリウエハの需要は好調とコメントしているが、目先の収益伸び悩みをネガティブに捉える動きが先行した。
(T:9684) スクエニHD 6890 +760急騰。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は245億円で前年同期比3.4倍と大幅増益。
巣ごもり需要によってゲームセクター各社の決算はおおむね良好であるが、なかでも際立つ好業績と評価されているもよう。
4月に発売された「ファイナルファンタジー7リメイク」の大ヒットが好業績の背景、同作のヒットがオリジナル版の販売本数拡大にもつながる。
通期予想は非開示だが、コンセンサスの切り上がりにつながっている。
(T:7701) 島津製 3170 +388急騰。
前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は60.8億円で前年同期比36.3%の大幅増益となった。
市場予想は50億円近く上回ったとみられる。
計測機器の競合他社比で売上の落ち込みは小さく、シェアの上昇なども想定される状況のようだ。
通期計画の220億円、前期比47.4%減は据え置いているが、進捗率28%は例年比で極めて高水準、大幅な業績上振れも意識される状況になっているようだ。
(T:4911) 資生堂 5540 -524急落。
前日に上半期決算を発表、営業損益は34億円の赤字となった。
第1四半期65億円の黒字に対して4-6月期は99億円の赤字に。
市場予想は100億円程度下振れたもよう。
新型コロナの関連費用の一部は特別損失にも振り替えられている。
化粧品販売の減少、中国事業の利益率悪化などが業績悪化の主因に。
通期営業損益はゼロと公表、下半期の回復の鈍さもマイナス視へ。
年間配当金は前期比20円減配の40円とした。
(T:6920) レーザーテック 8180 -990急落。
決算発表を受けて前日は売り先行の展開、開発費増加などによって今期の収益水準が市場予想を下回る見通しであることがマイナス視された。
本日も決算説明会を受けて売り優勢の展開となっている。
会社側では、EUVL用マスク検査装置について競合企業の参入の可能性を警戒しているもよう。
これまでの独占的供給状態といったプレミアムが低下するとの懸念が先行しているようだ。
(T:2432) ディーエヌエー 1806 +169急伸。
第1四半期決算が市場予想を大きく上回ったことで前日から株価は急伸、本日の上値追いの動きが続いている。
岩井コスモ証券では投資判断を「B」から「A」に2段階格上げ、目標株価も1700円から2400円に引き上げている。
「ポコチャ」の急成長など成長期待の回復を背景としている。
また、株価の急伸を受けて貸株残が大幅に増加しており、売り方の買い戻しの動きも株価上昇に勢いをつけているようだ。
(T:6723) ルネサス 627 +27大幅反発。
野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も620円から790円に引き上げている。
アナログエンジニアの採用継続や車載の売上成長重視方針への転換など、成長とのバランスを重視した経営資源の投入などが確認されたことで、業績予想を上方修正しているもよう。
21年のNon-GAAP営業利益予想を1100億円から1320億円にまで引き上げ。
(T:4686) ジャストシステ 7270 -1130大幅反落。
前日に発表した第1四半期決算がネガティブ視されている。
営業利益は43.1億円で前年同期比4.0%増益の予想。
会社側では業績計画を公表していないが、前期はすべての四半期において5割以上の利益成長を続けていたことから、予想以上の収益成長の鈍化と受けとめられている。
株価が大幅な水準訂正を果たしていることもあって、やや期待外れと捉えられている。
法人向け事業の売上が大幅に減少する形に。
(T:5801) 古河電工 2350 -254急反落。
前日に第1四半期決算を発表、営業損益は12億円の赤字となった。
また、通期予想を公表、営業利益は50億円で前期比78.8%減益とした。
通期では市場コンセンサスを100億円程度下回っているもよう。
年間配当金は未定に。
業績は第3四半期から回復とし、第2四半期は一段の悪化を想定している。
グループ会社の期ずれの影響による。
前通期決算発表後に評価が高まった経緯もあり、ネガティブな反応が強まった。
(T:7956) ピジョン 4570 +430急騰。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は80.3億円で前年同期比13.2%減益となったが、市場予想を10億円ほど上回っている。
第1四半期の同24.4%に対して4-6月期は同2.7%減と減益幅は大きく縮小へ。
利益貢献度の高い中国事業が好調であったもよう。
通期予想は134-155億円を据え置き、インバウンド需要の低迷は長期化の公算だが、レンジ上限水準へコンセンサスも移行する形に。