[14日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。S&P総合500種 (SPX)は取引時間中に終値の最高値に迫まる場面もあったものの、朝方発表された一連の経済指標を受け景気回復を巡る不透明感が強まる中、ほぼ横ばいで終了した。
ダウ平均 (DJI)は小幅高、ナスダック総合 (IXIC)は小幅下落した。
S&Pは今週12、13日両日の取引時間中に2月19日に付けた終値としての最高値3386.15を上回ったが、この日は幾分勢いに欠ける展開となった。
週間では、S&Pが0.6%、ダウが1.8%、ナスダックが0.1%それぞれ上昇した。
コモンウエルス・フィナンシャル・ネットワークの投資主任ブライアン・プライス氏は「一服商状となった。相場は3月23日に付けた安値からは大きく切り返しているものの、経済情勢を巡りかなりの不透明性が存在するほか、コロナ感染者も増加している」と指摘。「しばらくは様子見ムードとなるだろう」と述べた。
米指標では7月の小売売上高が前月比1.2%増と6月から大きく減速し、市場予想の1.9%増も下回った。国内で新型コロナ感染拡大が続き、失業給付上乗せ措置が7月末に失効する中、小売売上高の伸びは今後さらに鈍化する可能性がある。
7月の鉱工業生産統計は、製造業生産が3.4%増加し、市場予想を上回った。しかし、依然としてコロナ禍前の水準を下回っている。
8月の消費者信頼感指数(速報値)は72.8と、前月の72.5から小幅上昇。消費者心理はおおむね安定的に推移しているもよう。
トランプ政権と野党民主党指導部による追加の新型コロナ経済対策を巡る協議膠着も不透明感増大の一因となっているほか、11月に迫る米大統領選を巡る警戒感も台頭している。
半導体装置メーカー、アプライド・マテリアルズ (O:AMAT)は3.9%高。第4・四半期(8─10月)の売上高がアナリスト予想を超えるとの見通しを示し、新型コロナのパンデミックによるサプライチェーンの混乱で落ち込んでいた半導体装置の需要回復を示唆した。
コロナワクチンを開発する独キュアバック (O:CVAC)はこの日、ナスダック市場に上場。初日の取引は約249%高の55.90ドルで終了した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.06対1の比率で上回った。ナスダックでも1.14対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は78億3000万株。直近20営業日の平均は101億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27931.0 +34.30 +0.12 27828. 27977. 27759. (DJI)
2 93 81 39
前営業日終値 27896.7
2
ナスダック総合 11019.3 -23.20 -0.21 11042. 11058. 10972. (IXIC)
0 24 44 06
前営業日終値 11042.5
0
S&P総合500種 3372.85 -0.58 -0.02 3368.6 3378.5 3361.6 (SPX)
6 1 4
前営業日終値 3373.43
ダウ輸送株20種 10959.5 +73.06 +0.67 (DJT)
4
ダウ公共株15種 824.87 -9.52 -1.14 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2200.81 -1.60 -0.07 (SOX)
VIX指数 22.05 -0.08 -0.36 (VIX)
S&P一般消費財 1185.62 -1.14 -0.10 (SPLRCD)
S&P素材 393.93 +0.58 +0.15 (SPLRCM)
S&P工業 654.39 +2.71 +0.42 (SPLRCI)
S&P主要消費財 656.81 -0.15 -0.02 (SPLRCS)
S&P金融 417.39 +1.06 +0.25 (SPSY)
S&P不動産 222.22 +0.31 +0.14 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 286.99 +2.68 +0.94 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1243.21 -2.69 -0.22 (SPXHC)
S&P通信サービス 196.89 -0.20 -0.10 (SPLRCL)
S&P情報技術 2001.52 -1.94 -0.10 (SPLRCT)
S&P公益事業 305.62 -2.81 -0.91 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.52億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 23155 - 125 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 23140 - 140 大阪比 <0#NIY:>